上海にて | 1丁目住人のブログ

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チベットから上海に戻ってきた。

尖閣諸島問題で、先週、日本から中国への旅行ツアーがすべてキャンセルされ、チベット自治区に入境できた日本人としては最後となってしまった。今後暫くは、入れない。

本日も、上海で領事館付近で大きなデモが予想されている。(僕がいま住んでいる近く)

無錫のパナソニックは人命を優先し、工場を放棄してしまい、復旧不可能になっているという。同じ区域のソニーはサーバールームが壊滅状態で、内部関係者が犯行に絡んでいると予想される。

また、青島のイオンは店内の商品の8割が略奪され、無法状態だったようだ。

タクシーも乗車拒否の話を多々聞いている。

こういう事例をあげればキリがなく、さぞ治安が悪い中にいるかのように聞こえるが、実際はおとなしく暮らしている限り、そうでもない。

この一連の騒ぎは、どうも政治的な陰謀がうごめいているように僕には思えてならない。

まず、オリンピック直後で、各国のナショナリズムが高まっている時期であるということ。

そして、2週間行方をくらましていた次期中国トップの周近平氏が突然姿を表したこと。これは騒動を鎮め、求心力を高めるために利用すると噂されている。

そして、デモを牽引する多数メンバーが誰かに雇われていること。これは、こちらでの目撃情報多数なのだ。

間違いなく、中国当局がこの騒動をいくらかは操作している。

いつも振り回されるのは、物事を多角的に捉えることができなく、感情的になり易いピュアな人々なのだ。

一方で日本の政治家たちにはそういった大きな裏工作を考え、実行できる人がいるとも思えない。

これから国や宗教を超えて、個人で世界を相手に力強く生きるべき時代なのに、まるでそれと逆行しているかのような動きだ。

これらに少しでも振り回されているとすれば、まだまだ解脱が足りないのだろう。

こういう時にこそ、気高い心持ちで、弱いもの同士の徒党なんて組まずに、自分にできることを粛々と行ってゆくべきだ、と思うのだ。