東京で一息 | 1丁目住人のブログ

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旅を終え、東京で一息。

何かと経済や社会問題などで取り上げられる国、中国。今回はそういった側面ではなく、水の循環、少数民族の人々の暮らし、そして祈りといった切り口で中国の美しさをみてきた。雨期だというのに、連日天候にも恵まれ、まさに神様に祝福を受けているようだった。

例えば、伊勢に受け継がれてきてきた神道のスピリット、文化大革命で埋没してしまった孔子の魂、ネイティブアメリカンの自然に対しての畏敬の念。現代人が忘れてしまった”大切なもの”は大都市にはもはやなく、そこからは生まれないということがわかった。

「新しい」と時代が認識した技術や知恵や思想があればお金は集まり、経済が生まれる。それが人間や世界にとって正しいかどうか判断するセンサーがないままに。ニューヨークやロンドン、香港や上海、東京といった大都市がそのダイナミズムの受け皿になってきた。今まではそういう時代だった。しかしこれからは違う。

新しさに群がり、便利さを一心不乱に求めると、福島原発のような悲劇が起こる事が、日本人は文明が進んだ国の中で一番乗りでわかったはずだ。

しかしながら、「日本人の持つ精神性が一番優れている」「日本という国が一番素晴らしい」ということではない。そう唱えている年寄りや視野狭窄のゴロツキが日本にはゴマンといることを知っているが。僕はそれはフェアではないと思っている。

たまたま日本が一番、次の時代に必要なソリューションの種を持っていると信じるだけであって、それを所有物扱いして威張り腐ったり、儲けようとしたりなんぞは、前時代発想以外のの何ものでもない。所有や優位という欲望から脱却しない限り、ソリューションは生まれない。突破口は”切り離し”て”融合”することにあるのではないか。

僕はこれから、その今の時代が必要としている種を見つけ育ててゆきたいと思っている。日本人として。そのために必要な人たちにも会える事ができた。

まずは出版と展覧会。それが終わったら何をするのかまだ不明だけど(笑)、この調子だとたぶん大丈夫だろう。とりあえず、目先のことに集中しようと思う。