テレビ番組のチャンネル権も自室のテレビも、自室のテレビどころか自室さえもなかった時代を除いて、紅白歌合戦なぞついぞ観る機会のないライフ・スタイルを送っている私には驚天動地のことではありますが、何やら昨 2014 年暮の紅白に放送当日直前の 1 - 2 日で白組紅組の枠を超えたスペシャル枠としての出場が急きょ決定されて、年越しライブの会場から中継参加された ( You Tube 情報 ) というサザンオールスターズ…。そんな彼らが披露した楽曲の歌詞をめぐって、なにやら世情が騒がしいようであります。
驚くべきなのは、桑田さんが歌唱した楽曲の歌詞に対する世間の反応の大勢で、サザンのメインボーカルである桑田佳祐さんを在日呼ばわりした上で ( 彼がいわゆる在日であるのかないのかという点については、現時点で私は肯定・否定どちらの見解も持っていませんし、いわゆる在日特権なるものに対する論難は別として、いわゆる在日というあり方そのものに対しても、特定の立場はとっていません ) 、ネット上の書き込みを見る限りは、まさにほぼフル・ボッコな状態にあることでしょう。
都合のいい大義名分 で
争いを仕掛けて
裸の王様が牛耳る世は…狂気
( 引用文中のルビは、 NHK 放送の字幕のままです / 引用者註 )
安倍政権が昨年断行した集団的自衛権容認という閣議決定の、解釈改憲でさえないという鵺改憲を皮肉っているようにも聞こえ、安倍晋三氏を裸の王様とパラレルに論じようとする一部の世情ともリンクしているかのようにも思える上掲の歌詞部分が、とくに反日的 でけしからん、という事のようであります ( ちなみに、私自身は、安倍政権に対しては批判的な立場ではあるものの、集団的自衛権の容認そのものに関しては反対しない立場、です ) 。
まぁ、桑田さんフルボッコの伏線としては、やはり昨年暮れの 12 月 28 日に行われたコンサートの際に、たまたま来場していた安倍総理を前にして、『 爆笑アイランド 』 という楽曲中のラップ部分で " 衆院解散なんて無茶を言う " と揶揄した ( 朝日新聞 2015年1月6日付け朝刊他ネット情報によります ) 、という事情などもあるようなのではありますが、桑田さんを dis っている勢力による書き込みの中には、安倍政権が目指しているものは新自由主義であるなぞというトンデモと見まがうばかりのトンマな主張をされる方もおられるようではあり、そのような新自由主義の神に対する冒涜と言う以外の言葉を見出しえないような言説が弄されている現実を目の当たりにしてしまっては、彼らのお里が知れてしまうと言わざるを得ないのでありましょう。
似非自由主義者ごときが 、テメェのご都合で新自由主義なんぞ言うなや
それはともかくとして、桑田さんに関していえば、おそらく彼はただ、ロックなアーティストだっただけなのだろうと思います。
いまだにロックというものが日本では理解されておらず、おそらく今ごろ桑田さんは " アチャー " なんて思ってるのではないでしょうか。
おそらくは、仲間内では 『 こんなん歌ったら、ロックだよな 』 みたいなノリだっのでしょう、というか、その程度のノリだったのではないかと思います。
もちろん、桑田さんもその裏には、腹に一物、というか多少は思うところがある、という事も、一方では当然あるとは思いますし、むしろ、そう思いたい、とは思いますが。
それにしても、今回ニユース報道を見て、ネト・ウヨと呼ばれる安倍政権の走狗たるおバカな
不覚なことに、今まで私はこの曲を知りませんでした。
こんな曲を新しく知ることができたことは今回の騒動の数少ない成果と言えるかもしれませんね。