本日 12 月 8 日は太平洋戦争の火蓋が切られた日であり、ジョン・レノンの命日でもありと様々な事象が重なっている日なのではありますが、仏教的な側面から言うとこの 12 月 8 日はお釈迦様が菩提樹下の座禅によって意識の覚醒をはたして解脱を達成した日とされていまして、その為、その事跡を記念してこの日には < 成道会 > という法要が行なわれる仏教の記念日という事になっていたりしています。
その昔、修行時代の若き日のお釈迦様は五人の修行仲間とともに送った六年間の苦行生活に見切りをつけて尼蓮禅河で身体を洗って清浄にし ( 一種の禊ですかね? ) 、スジャータという村娘の献上した乳粥を摂取することによって苦行によって衰弱しきった体力を回復し、その足で菩提樹の下へと赴いて 12 月 1 日から座禅に入って 12 月 8 日の未明に明けの明星とともに意識の覚醒を果たして解脱した、と日本や
一般に < 成道会 > ではこの際の村娘スジャータによる乳粥の献上というエピソードにスポットを当てて乳粥を食す習慣があるわけですが、これは乳粥ばかりに止まらずに中華人民共和国では多くの穀物や果物を入れた薬膳粥的な 《 臘八粥 》 というものが生まれてそれが現在でも季節の風物詩的に一般に普及しているという事のようですし、現代日本でも乳粥が小豆粥になったりもっと簡略化した事例ではミルク・キャラメルになったりという形をとりながらも継承されています。
禅宗の< 臘八の大接心 > における < 成道会 > である < 臘八会法要 > においてはお粥の中に甘酒や御餅、焼栗などを入れて食したりするということもあったりしてこれも < 臘八粥 ( ろうはちがゆ ) > などと呼ばれたりするわけでそれは
私もつい先ほどショート・リトリートから覚醒したばかりなのではありますが、今日はともかく、とりあえずはミルク・キャラメルでも供養してお釈迦様の成道を祝ってみましょうか。