さて、現在全国書店・コンビニ等の店頭で絶賛発売中の 『 HONKOWA 』 2012 年 11 月号については以前の記事 ( は → こちら から ) においても一度エントリーしたとこ ろではありますが、今回は同誌に掲載されていた 《 霊感マンガ家 》 ・伊藤三巳華さんの 『 伊藤三巳華のスピ散歩 』 について少し 掘り下げて検証すべく、台風接近直前の先週末に一瞬の隙をついて上野を探索してまいりました。


 三巳華さんと言えば実在の霊能力者・寺尾玲子さんの新弟子候補であるとともに、プライベートにおけるご自身の結婚発表後はその勢 いにやや衰えが見えはするものの、顔出しによって現在人気赤丸急上昇中でもある[] える漫画家さんとして知られているという事は皆様ご存じのとおりかと思いますが、そんな三巳華さんの現在一押しな人気連 載が 『 伊藤三巳華のスピ☆散歩 』 なわけであります。


 つい先日は東京都内の某所において 『 スピ☆散歩 』 の単行本第一巻の発売を記念した即売イベントとしてサイン会が実施されたりもして、今号の 『 HONKOWA 』 にはその際の様子をカラー写真付きでレポートしてくれたりもしているわけなのでありますが、そんな 『 スピ☆散歩 』 の今回の検証、ではなくてお散歩地はずばり東京上野の 《 上野恩賜公園 旧・寛永寺跡 》 であります。


 上野恩賜公園は J R に京成、地下鉄東京メトロと各線が乗り入れる中、西郷さんの銅像が建つあたりを基点として南から北へ拡がる 旧・寛永寺境内地一帯に設定されています。


 この地には漢族がチベットから収奪して日本懐柔の手段としたパンダを飼育する上野動物園をはじめとして、様々な美術館や博物館などが建ち並び、それらが芳醇にして高尚なる文化の香りを漂わせる一方で、多くのホームレス的なプトガラたちの姿もそちらこちらに顕現 してもいて、現代日本における格差社会化の構図の源泉をも感じさせてくれたりもするという実に摩訶不思議な空間であったりもしています。


ドワンのブログ@アメーバ-上野スピ散歩地図
「 伊藤三巳華のスピ☆散歩 」 p.77.
( 『 HONKOWA 』 2012 年 11 月号所収 )

 そんな上野の地に拡がる広大な恩賜公園において三巳華さん ( と 『 HONKOWA 』 編集部 ) が選んだお散歩コースは以下のような ものでありました。

  1. 清水観音堂
  2. 天海僧正毛髪塔
  3. 上野大仏パゴダ
  4. 花園稲荷神社・五條天神社
  5. 弁天堂
  6. お化け灯篭
  7. 上野東照宮
  8. 大噴水
  9. 現寛永寺根本中堂
  10. 番外・韻松亭

 さて、上野の地を訪れるのは別に初めてというわけではないものの、今回の検証では基本的に三巳華さんの 『 スピ☆散歩 』 と同様のルートにしたがって巡拝をしてみようかと言うことでまずは 《 清水観音堂 》 から訪ねてみました。


ドワンのブログ@アメーバ-清水観音堂舞台
《 清水観音堂舞台 》

 上の写真は、作中の p.78. でえない世界に “ コネクト ” しようとして三巳華さんがウロウロしていた清水観音堂の本堂前に拡がる舞台になります。


 御本尊は撮影禁止となっていましたので、とりあえず袖の下ではなくお賽銭をお賽銭箱に叩き込んで軽くご挨拶をすませてから、次なるスポットである 《 天海僧正毛髪塔 》 へと移動すると、なにやら陰鬱な空間の澱んだ空気の中に姿を現したものが下の写真になります。


ドワンのブログ@アメーバ-天海僧正毛髪塔
《 天海僧正毛髪塔 》

 ここは以前この毛髪塔の目の前に立地している某 ( 上野の森 ドクロ ) 美術館においてある展覧会が開催された折りに、その展覧会の開催に反対する政治活動家たちが集って激烈な反対闘争を繰り広げた際にその拠点として利用されていた場所で、その反対活動を行なっていた一部の者がここで呪詛を行なって、その為に件の展覧会会場となった某美術館を訪れた方の中でも敏感な方々からは頭が重いだの云々という苦情がネット上でレポートされていた場所である事は知る人ぞ知るところでもあったりしています ( 今回はこの毛髪塔のまん前にテントが張られてツタンカーメン・グッズの即売所にされていましたよ 叫び ) 。


 いずれにしろ、そんな事情を知ってか知らずか、最初のスポットでえない世界とまったくコネクトできなかった三巳華さんはとりあえず何らかのヒントがえられないものかとこの 《 天海僧正毛髪塔 》 を訪ねて “ 寛永寺を視る朱印状をくださいっっ!! ” ( p.79. ) とお願いしたという事なのですが、そう願ったところ、毛髪塔の真ん中に光り輝く徳川家の家紋が顕現して “ 三人ニ会エ… ” というメッセージを得た、という事のようであります。


 そこで、そのメッセージにあった三人の捜索も今回のミッションに追加した上で、三巳華さん御一行は次なるスポットの 《 上野大仏 ( 大仏山 ) 》 へと移動したという事ですので、私も一路上野大仏を目指して移動しました。


ドワンのブログ@アメーバ-上野大仏パゴダ
《 上野大仏パゴダ 》

 《 上野大仏 》 というのはかつて釈迦如来の大仏が建立されていたところから大仏山と呼ばれた小高い丘の上に、度重なる震災や戦争の関係で今ではそのご尊顔を残すのみとなってしまっている釈迦如来のご尊顔をレリーフ状にしたものを指して言い、現在はその横に寛永寺の薬師堂本尊であった薬師三尊を移設して建立した仏塔 ( パゴダ ) とともに祀られていて、上の写真は薬師三尊をその中に祀ったパゴダになります ( 内部のご本尊は撮影禁止という事のようですので、パゴダのみちらっと撮影させていただきました ) 。


 最初は釈迦如来の大仏に対して三巳華さん得意のヘッポコ霊感を向けてみたもののなんのコンタクトも取れず、 “ 何とかこの状態を打破したい…っっ ” との思いからその隣に建立されていたパゴダのお薬師様にそのヘッポコ霊感を向けて祈願したところ 《 小柄で赤い法衣を着た僧侶 》 の pure vision が顕現して “ 邪を消せ ” というメッセージを得たという事であります。


 そして、その pure vision のメッセージにしたがって再びそのヘッポコ霊感を大仏のご尊顔に向けたところ……。


ドワンのブログ@アメーバ-上野大仏
我コソハ天下無二ノ仏像ヨ
「 伊藤三巳華のスピ☆散歩 」 p.82.
( 『 HONKOWA 』 2012 年 11 月号所収 )

 …、という、まさにこの世界に誕生するや否や七歩歩みて 《 天上天下唯我独尊 》 とのたまわれたという釈迦如来ならではとも言える言葉を得た…、と言う由にあらせられました。


 そんなある意味自己中と言えなくもないほどの釈迦如来のメッセージに三巳華さんは “ なんてナルシス ( 中略 ) そっちの気持ち悪いか!! ” と突っ込みを入れつつも、何はともあれ、第一のメッセージ ( は、釈迦如来の言葉ではなく赤い法衣の僧侶の “ 邪を消せ ” の方ですよ、と同行した編集さんが念押ししておりますので間違わないように…… ) をゲットした一行は、とりあえず大仏山裏の上野精養軒手前にある 《 韻松亭 》 にて 《 ランチ弁当茶つぼ三段弁当 》 を食して小休止をとったようなのではありますが、現代日本という格差社会の最底辺において前世のカルマの消化に勤しむ私にそんなリッチな時間を過ごす余裕などあろうはずもなく、そんな私は韻松亭を横目に見ながら次なるスポットへと直行するのでありました。


ドワンのブログ@アメーバ-韻松亭
三巳華さん一行が伝説のランチ
《 ランチ弁当茶つぼ三段弁当 》 を食した
と今に伝えられている 《 韻松亭 》

( 続く )