前回は格差のフレーバーを効かせた文化と藝術の香りに満ちた上野は東京藝術大学大学美術館で開催されていた閉会間近となっている契丹展覧会についてエントリーしましたが、今回は格差がほのかなフレーバーとしてではなくメイン・ディッシュとして提供されているような三井記念美術館で開催されている特別展 《 琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展 》 に行ってきました。


ドワンのブログ@アメーバ-近江路の神と仏-1
告知用パンフレット
三井記念美術館の H P より


 これがどんな展覧会かという事は三井記念美術館広報用 H P の 「 展覧会の趣旨 」 という部分をお読みいただければわかるかと思いますが、そのような趣旨の展覧会がつい先週の土曜日、2012 年 9 月 8 日から開催されているという事でありましたので、遅ればせながら私もこの週末を利用してちらっと覗かせていただいてきたというわけであります。


 私は三井記念美術館などいうところははじめて訪ねたのですが、格差社会の向こう側に広がる広大な世界の片鱗を垣間見たような思いで胸が思わず熱くなるのを禁じえませんでした。


 そもそも今回のこの展覧会が開催されている三井記念美術館とは “ 旧財閥三井家の伝来品を収蔵展示するために設立された私立美術館である ” ( Wiki 調べ ) とのことで、もともとが私たち庶民とは住む世界の異なった時空間に立地しているわけなのではありまして、同館の入口となっている 《 日本橋三井タワー 》 には 《 三井家同族会 》 なぞという謎の組織も入居しているとの事で、ここは格差社会をはるか下方に見下ろす真にハイソな方々が集う場所でもあるという事なわけであります。


 そんな空間に集められた名宝の数々なわけでありますが、会場の入口に展示されている釈迦誕生仏がなんとも威厳があり、一般に釈迦誕生仏はあまり好んでいない私が思わずその場で五体投地してしまいそうになってしまったのであります ( もちろん実際にそんな馬鹿な真似はしておりませんが…… ) 。


 同展覧会は 2012 年 9 月 8 日から 11 月 25 日までの開催という事ですので、まずは同館が提供しているアクセス・マップ などを御覧になって心の準備をしてからお出かけ下さいませ。


 ちなみに、ハイソなわりには現実の空間の手入れは意外と行き届いていないようで、帰りがけに日本橋三井タワーの ( やたらにお洒落なファミマのちょい先にある ) トイレに立ち寄ったら、床に吐き捨てられていたガムを踏ん付けてしまいました。


 日本橋三井タワー内のトイレは私たち庶民の目にはとってもハイソには見えるものの、いくらハイソに見えるとは言え所詮は公衆便所……、三井家の方々にはおそらく黄金の便器でも備えた専用のトイレが用意されていて、当然こんな公衆便所を使うわけもないせいか、ここまでは清掃を行き届かせる必要はない、という事なのでしょうかね。