以前のこのブログで 『 占い師の末路 』 と題した記事をアップした事があるのですが、末路 ( という言葉は誤解を招きかねない響 きもあるような気がしなくもないものの、とりあえずはそのような行き着いた末の結末 ) というものはいつも悲喜こもごも、様々な感慨を起すものであります。
先日、ネットを検索していてある 《 気功師 》 と呼ばれる方の訃報を、だいぶ以前のものになってはしまいますが、発見しました ( こちら ← 重いと思いますのでご注意を…) 。
この亡くなられた気功師の方は、 『 気功の力 - 医療気功と80人の気功師 』 ( 世界気功フォーラム2007実行委員会編 / 平 凡社 / 2007 年 ) において世界気功フォーラム2007実行委員会が選んだ 80 人の気功師の一人として掲載され、あるいは 『 気功全書 頼れる気功師 90 人 』 ( 池田弘志 著 / 出版芸術社 / 1999 年 ) なる書籍に紹介文が掲載されたり、はたまた 『 週刊ポスト 』 ( 1997 年 2 月 ) の 「 日本の名気功師 100 人 」 特集記事 ( これはこの気功師さんの H P の記述で、私が実際に確認している 『 週刊ポスト 』 の記事では 「 大反響!第四弾 - 悩める方に教えます - 全国で評判の気功師 30 人全リスト 」 となっていましたが ) に掲載されるなどして、おそらくはマスコミ・ベースにおいては一応信頼できる気功師としての立場を築かれていたらしいと思われる T・S さんと いう女性の方であります。
私は直接の面識はないものの、私がネット初心者として黎明期の漫画喫茶のネットで様々な情報を検索していた頃にこの方のホームペ ージを偶然見つけて以来、特に気功の業界でも異色な感のある 《 蔵密気功 》 の実践者の一人として時たまチェックしたりもしていたのです ( 蔵密気功についてはここ などで軽くエントリーしたりもしています ) が、なんとも意外な感が否めません。
この方の、特にチベット密教がらみの発言には大きな違和感を感じなくもない部分があったりもして、私自身は特段この気功師さんのシンパというわけではまったくないものの、津村喬さんの関西気功協会を通じて日本に紹介された蔵密気功の普及に関してはかなり政治的にセンシティブな部分もあるようで、その裏面史を綴るには欠かせない働きをした人物のような気がしています ( 蔵密気功の創唱者である劉尚林老師との関係の深さはその H P に掲載された写真から明白なように思われますし、だから時たまネットでチェックしてたわけなのですが ) 。
まだお亡くなりになるようなご年齢ではまったくないようにも思うのですが、一体この方に何があったのでしょうか。
様々な情報を総合するとこの方は気功師とはいっても、いわゆる 《 外気治療 》 のような事をするタイプの方ではなく、患者自身が気功の実践をして自己治癒する事を前提とした気功指導をされていた方のはずですので、外気治療をする気功師さんのように気功治療によって自身の気を消耗してしまっての末路…、という事も考え難いように思えるので、そこのところが謎であります。
それにしても、今回のかなり久々のチェックで驚いた事が、 T・S さんの衰えぶりです。
H P には T・S さんの写真もふんだんに紹介されているのですが、以前の写真に比較してのお亡くなりになる直近の写真の衰えぶりは驚き以外ありません。
これは彼女が実践していた蔵密気功そのものに何か構造的な欠陥が内包されていたための結果なのか、それとも、彼女は一指禅功なども実践されていたはずですので、それに基づいた外気治療を実践してしまったゆえの結末か…。
ホームページには死因などの詳細については記載されていないのでなんとも判断のしようも推測のしようもありませんが、いずれにしろ遅ればせながらもご冥福をお祈りさせていただきたいと思います ( いや、別に祈ってもらう必要はないでしょうけど、そこはあれということで… ) 。
それにしても、蔵密気功の日本における普及活動の裏面のアレコレを、ぜひそのご存命中に伺いたかったものであります。
《 訃告 》 を H P 上に発表された Y さんもアレコレは当然ご存知なのだろうけれど、まぁ、どっちにしろ、どちらとも面識がないから無理な話ではあるのかな…。