なにも文春の肩を持つ気もないのではありますが、日本の坊主の脳みそのレベルが坊主自身によって遺憾なく晒し上げされている興味深い実例を見つけましたのでそれについてご紹介しておく事にします。


 『 週刊文春 』 の今週号 ( 平成 23 年 9 月 8 日号 ) に日本の破戒坊主の金満堕落ぶりを揶揄 ( ? ) する記事が掲載されていたのですが、その記事に対してどこやらの坊主さんがご自身のブログで 「 失笑、『週刊文春』。 」 として文春の記事を批判している ( つもりらしい ) 記事をアップしていました。


また、都内にビルを所有して毎月数千万円の収入があると告発されている寺院とて、テナント料は法人の付帯事業扱いとなり(宗教行為で得た収入ではないので)、これも課税対象となる。
失笑、『週刊文春』。

 上の批判文は、メディア・リテラシー云々などということのはるか遠い以前の段階の話で、義務教育程度の国語の読解力を日本の破戒坊主さんたちが有していないことの証左でありましょう。


 上の坊主さんのブログの記事を読んだだけではまるで文春の記事がテナント料にかかる税金をまったく考慮しないで書かれているかの如くに思えてしまいますが、実際の文春の当該記事では “ とある日蓮宗住職が明か ” したものとして “ 六本のビルが建っているからです。ビル一本のテナント収入は月に約八千万円。テナント収入自体には税金がかかりますが、税金を差し引いても、手取りで月に二億円以上の金が入る計算です ” という話が紹介されていたりしています ( 『 週刊文春 』 平成 23 年 9 月 8 日号 p.32. 参照 / 引用文中の文字強調と下線は引用者によります ) 。


 ブログ坊主さんは文春の記事を読まずに批判しているのか、読んでも理解できずに批判しているのか、あるいは読んで理解した上であえて事実を歪曲させて難癖をつけているのか、一体なにを考えているのでしょうね w


 また、

風俗通いの坊主やオンナを囲ってる坊主の告発もされていた。ことに京都の有名観光寺院などの住職は、好き放題やってるような書き方だ。そんなに書いた内容に自信があるならば、寺号を実名で公表して記事にしてみてはどうか
などとも書かれているのですが、この方って、名誉棄損罪は事実の有無に関わらずに成立する、つまり書いた内容が真実事実そのものだったとしてもそれが不名誉なものであれば成立するものだ、という程度の事もご存知ないのでしょうか?

 まぁ、いちいちをあげつらっても馬鹿馬鹿しいのでここでは一番分かりやすくお馬鹿をさらしている例をちらっとだけしか紹介しませんが、ほんとにまったくもって、批判というにはあまりにもお粗末すぎて、笑止千万とはこのことなのでありましょう。


 以前に、私がアメブロとは別なブログで書いた記事をまるパクリしている真言宗僧侶のブログ記事についてそちらの私の別ブログの記事としてアップした事がありますが ( こちら ) 、ほんとに日本の僧侶を自称する輩というものは度し難いようで困ったものであります。


 ・・・。


 ああ、でも、僧侶だからといってこんな方々ばかりというわけではなく、まともな僧侶お坊さんというものもいるという事は付け加えておきますので、その点は誤解のないようにお願いしたいと思いますし、さらに言うと、私個人としては、葬式仏教というものに対してもそれほど批判的な立場はとっていませんので、その点も誤解なきようお願いしたいとは思います。