さて、それに対してただ今、実話系ホラー漫画雑誌業界の良心とも呼ばれる 『 HONKOWA 』 に連載中の日本実話系ホラー漫画業界最強の実在の霊能者・寺尾玲子さんの活躍を描いた 「 魔百合まゆり恐怖報告ショック・レポート 」 シリーズの最新の総集編 2011 年 秋の号が大絶賛発売中であります。


ドワンのブログ@アメーバ-総集編-2011-秋の号
『 魔百合の恐怖報告 総集編 2011 年秋の号 』
( 朝日新聞出版 / 500 円 - 税込み - )

 私も発売と同時に書店店頭へと走り早速購入してきましたが、今回もみどころ満載。


 近年デフォとなっている 《 玲子&れーこと視子みこ 》 コンビの関係からひとみかけるさんの霊感お嬢★天宮あまみや視子みこシリーズも巻中カラーの描き下ろしを含めて二篇収録されています。


 しかも今回は巻頭カラーページと巻中カラーページの扉裏を使って寺尾玲子シリーズでおなじみの三峰神社宇佐神宮の簡単なレポートまで収録されていて、いたれりつくせりとなっております。


 ちなみに、収録作品は下記の通り。

  1. 巻頭カラー  魔百合まゆり恐怖報告ショック・レポート
    描き下ろしスペシャル 「 情念の集う街
    • 伊藤三巳華みみかが視た[ 情念の集う街 ] 取材レポート
  2. 「 因縁の系譜 」
    ( 『 ほんとにあった怖い話 』 2010 年 01 月号掲載 )
  3. 「 届かぬ邪念 」
    ( 『 ほんとにあった怖い話 』 2010 年 05 月号掲載 )
  4. 「 死を呼ぶ手紙 」
    ( 『 ほんとにあった怖い話 』 2010 年 07 月号掲載 )
  5. 「 大陸に消えた夢 」
    ( 『 ほんとにあった怖い話 』 2010 年 11 月号掲載 )
  6. 「 支配する影 」
    ( 『 HONKOWA 』 2011 年 03 月号掲載 )
  7. 巻中カラー 霊感お嬢★天宮あまみや視子みこシリーズ
    描き下ろし退魔の翼
  8. 「 彼女の災難 」
    ( 『 HONKOWA 』 2011 年 03 月号掲載 )
  9. カラーレポート「 三峰神社 」
  10. カラーレポート「 宇佐神宮 」

 今回が描き下ろしとなっている巻頭カラーの 「 情念の集う街 」 は、 『 HONKOWA 』 誌上で顔出し解禁して実話系ホラー漫画業界のニューアイドルとして人気急上昇中の伊藤三巳華さんが依頼者となった異色の作品です。


 伊藤さんの 『 視えるんです ② 初めてのお祓い 』 で紹介された伊藤さんによる除霊譚の続編というか、後始末編ですね。


 話の内容は伊藤さんのご友人のオー君が経営するコンパニオン派遣会社事務所で起こった霊障譚という事で、その具体的な内容は本編をぜひ御覧戴くこととして、ここでは、作者の山本まゆりさんのブログで暴露された本当にあったヤバイ話についてちょっと触れておきます。


 ・・・。


 作中では上にも書いたようにこの霊障の舞台は伊藤三巳華さんのご友人のオー君が経営しているコンパニオン派遣会社事務所ということになっていたのですが、実はこれが、派遣するコンパニオンさんがコンパニオンはコンパニオンでも ( 性 ) 風俗関係のコンパニオンさんという事であったらしく、 山本まゆりさんが描いた原稿の段階では “ 「風俗関係の派遣会社」 ” とされていたという事であります。


⇒ 「蓼科高原より 」 (『山本まゆりの仕事場事件簿』)

 “ 「風俗関係の派遣会社」ということで編集部では0Kが出たのに ”・・・、って、Oh my god Mayuliena , それって、デリ・ヘルことデリバリー・ヘルスとゆー奴で、 20 世紀にはホテトルと呼ばれていたものなのではありませんか?


 ・・・。


 って、それはさすがにまずいでしょ。


 ってゆーか、発売された作品を読みながらうすうすとはそんなとこではないか・・・、と想像してはいたのですが、作者の意図で曖昧にしているのだろうと思っていたら、作者はモロ出しするつもりだったとは・・・。


 これはめずらしく、出版社上層部のグッジョブでした。


 もちろん、それをブログでばらしてくれた作者のマユリーナのこだわりもグッジョブですが。


 こういった場合はやはり今回のように発売作品では曖昧な表記をしておいて、発売後にブログで実は・・・、という形で補強するという形をとればベストだと思います。


 そういった意味からも、漫画本編とその裏話のブログ・エントリーを併せて一本という事で、大変良い形になったのかも知れませんね。


 もっとも、遊郭だの花魁なら良くて売春婦は NG というのもある意味どうかと思わなくもないという立論もできなくはないと思わなくもなくはないというところも若干はなくもない ( w ) ですが、やはりそこはそれ、必要悪というものは殲滅はしないまでもこっそりと影に隠しておくべきものではありましょう。


 ちなみに、そんな裏話に対する感想はともかくとして表のメイン・ストーリーについては、 《 生兵法はケガのもと 》 という一言に尽きるのでありましょうか。


 それにしても三巳華さんてそういった世界の方々と懇意な方だったんですね。


 いや別にいけなくはありませんが、私もぜひ一度懇意にしていただきたいものだな・・・、と思ったりしたものですから・・・。


 ところで、霊感お嬢シリーズの方の描き下ろしですが、霊的には問題解決したものの、ああいった人間性の人物に視っちゃんさんの身元バレがしてしまったというのは、視っちゃんさんの今後に暗い影を落としたりはしないかと少し心配になってしまいました。


 玲子さんと ( 性 ) 風俗業界というアンダーグラウンドな世界と接点ができてしまったことに加えて、今号の描き下ろし作品は、これまで順風満帆だった 《 玲子&れーこと視子みこ 》 コンビの今後に若干の不安を感じさせるエピソードとなっていたようにも思えます。


 まぁ、杞憂なのではありましょうが。