ゴールデン・ウィークは遠く過ぎ去り、五月晴れという言葉もなんのその、今年もはやうっとうしくジメジメとした梅雨の季節が到来する中 ( 今日は気持ちよく晴れてくれましたが・・・ ) 、全国土の放射能汚染という最悪の天災をも招きかねない原発事故という人災に対する対策を放り出してその地位に恋々とし詐欺師まがいの言説を弄してまで保身を図りその地位に対する執着をあからさまに示す恥を知らぬ菅直人という輩を総理という一国の指導者に戴く哀しい色に染まった今日この頃・・・、それでも大丈夫。
江戸は東京、両国の江戸東京博物館 1 階展示室では、増上寺秘蔵の仏画 100 幅を一挙公開という 《 特別展 五百羅漢 》 が開催されているという事であります。
この特別展は先般の東日本大震災の影響でその開催が延期されていたものなのですが今、新たな会期で好評開催中なわけですね。
五百羅漢とはその言葉通りに五百の羅漢という事で、羅漢というのは阿羅漢を省略した謂いになります。
そして阿羅漢とは、古代印度におけるアルハットの音写語で、これを意訳して
もともとはこの輪廻という束縛を離れた解脱という、仏教における宗教的な救済を達成した存在の事なのであったわけなのではありますが、仏教教理の発展と大乗仏教の興隆とによって、後にその地位は相対的に低下する傾向を示し、仏を補佐する存在あるいは現場のブルーカラー的な存在として現在では認識されているむきも見られるものの、今回の展示作品などにおける表現を目にしてみると、なかなかにパワフルなものであって頼もしくも思えます。
チベットではこの阿羅漢の事を “ 煩悩の賊(ari)を殺す(han)から殺賊(せつぞく)と ” 言うとする俗説 ( ウイッキ
参照 ) をとって( [ 煩悩という ] 敵をやっつけた者 )などと呼んだりもしていて、日々の勤行の際に羅漢に対しても礼拝を捧げたりしてもいるようなのですが、ここでは参考までに、チベット仏教で用いられている儀軌の中から特に十六羅漢に対する礼拝文の一部をご紹介してみます。
上の偈は、無上瑜伽の秘法に基づきながらラム・リムの修行をする際に使用する六加行法の儀軌の中にある十六羅漢に対する礼拝文の後半部分で、
越法の真意を解せず恥をも知らぬ亡国の真言坊主が性懲りもなくここをデバガメしていたら不快ですのでここでは特に和訳は示さずチベット語原文のみの引用にとどめましたが、チベット伝来の仏教歴代ラマの加持の籠もったありがたい讃文である事には変わりありません。
ちなみに、上に引用した偈で礼拝の対象となっている十六羅漢というユニットのメンバーは 7 世紀の玄奘訳 『
未曾有の国難を迎えている折りもおり、皆様もお暇な折りには東京は両国の江戸東京博物館まで足を運んで五百の阿羅漢がたに祈りを捧げてみては如何でしょうか。
・・・。
ちなみに、『 「 カルラ舞う! 」 直伝 パワースポットのお作法 』 番外編 ( 作/永久保貴一 監修/ほしの 、『 ミステリーボニータ 』 2011 年 6 月号所収 ) によれば、 “ 「 神様、日本を救ってください 」 と今お願いしている人は 「 神様、応援しています 」 に変えると、神様の助けになる ” という、おそらくは実話系ホラー漫画業界最凶・・・ ( ) 、ではなくて最強 (
) の気功師と言われるであろう日もそう遠くはないと思われる気功師 ( 現在は “ 「 気 」 を使う技術のプロフェッショナル ” というやや微妙な表現がプロフィール欄では使われているみたいですが・・・ ) ほしのさんことH師匠、現・実在剣持さんの説であろうと思われるお祈りの仕方が紹介されていました ( p.575. ) 。
この説も西洋魔法の業界などにおける埋没神の復活などという概念を視野に入れれば首肯される部分も多分にあるもので、皆様も 《 特別展 五百羅漢 》 において五百羅漢を拝観される際には、ご利益を願うのではなく礼拝と供養を捧げるような気持ちを持たれると、五百羅漢さん達も勇気百倍で、より一層の衆生救済の
名称 | ||
通称 | 特別展 五百羅漢 幕末の絵師狩野一信 増上寺秘蔵の仏画 100 幅一挙公開! The Five Hundred Arhats by Kano Kazunobu ( 1816 - 63 ) |
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正式 名称 |
法然上人八百年御忌奉賛 特別展 「 五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信 」 |
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会期 | 平成 23 年 ( 2011 年 ) 4 月 29 日[ 金・祝 ] - 7 月 3 日 [ 日 ] |
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会場 | 江戸東京博物館 1 階展示室 JR 総武線 両国駅西口 徒歩 3 分 都営地下鉄大江戸線 両国駅 A4 出口徒歩 1 分 |
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開館時間 | 09:30 - 17:30 ( 入館は 17:00 まで ) |
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休館日 | 毎週月曜日 | |
主催 |
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協賛 |
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監修 | 山下裕二 ( 明治学院大学教授 ) | |
企画協力 | 浅野研究所 | |
公式 H P | こちら |
ちなみに、両国と言えば、やはり現・実在剣持さんがまだほしのさん時代に、あの現代最凶の怪談 ( ) とも言われた伝説の生き人形の最終処理をして解決する為に訪れたことでも斯界のマニアにはよく知られている東京都慰霊堂もすぐ近くにあり、ここは永久保さん曰く “ 一度はお参りしてほしい場所の一つ ” との事でもありますので ( 『 ミステリーボニータ 』 2011 年 6 月号 p.572. ) 、ついでに足を伸ばしてみるというのもいいかもしれませんね。
・・・。
ああ、あとこの展覧会はこんなところ ( ここ
) でも紹介されたりもしているみたいですのでご参考まで・・・。