なにやら最近ホメオパシー ( 同種療法 ) なる代替医療もしくは民間医療をめぐって世間がかまびすしくなってきているみたいですね。
まずはホメオパシーの信奉者の方がホメオパシーの効果を削ぐことになるからという事で西洋医学的な治療から患者を遠ざけせしめた事に起因するとされる死亡事件があったらしく、それに続いて昨日 ( 2010 年 8 月 25 日 ) には日本学術会議が 2010 年 8 月 “ 24 日、 「 科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽 」 とし、医療従事者が治療で使わないよう求める会長談話を発表した ” ( 朝日新聞 2010 年 8 月 25 日 朝刊 ) と報道され、さらに、翌 25 日には日本医師会と日本医学会が共同会見を開いて日本学術会議の会長談話に賛同する考えを表明した ( 朝日新聞 2010 年 8 月 26 日 朝刊記事による ) とのことです。
日本医師会と日本医学会との共同会見の席で日本医師会の会長が 「 ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、 」 云々という発言をされていたらしいのですが、ホメオパシーなるものがそのような方向に展開していたとはうかつなことにまったく知りませんでした。
私自身は幸いなことに、ホメオパシーに関しては ( 1 ) 施す側でも ( 2 ) 施される側でもなく、さらには ( 3 ) ホメオパシーの市場拡大によって不利益を被る側でさえもないのでまったくの第三者というか第四者の立場なのですが、今回のこの動きにはかなり驚いてはいます。
第一にはホメオパシーに関連して事故と思しき問題が発生していたことに驚き、第二にはそれに対するかなり強力な既成権威の側からの反応がなされた事に対して驚き、第三にはホメオパシーと呼ばれる体系の市場内で私がその外部から予想していたのとはかなり異なった状況が展開されていたらしいという事にも驚いています。
朝日新聞の記事には囲みでレメディーについて簡潔に解説を提示してはいるものの、記事本文ではレメディーという言葉を使わずに “ 砂糖玉 ” と表現したりしているあたりにそこはかとない悪意が感じられたりもしますし、被害者としての立場を主張されている方に対しては 「 あんたもあんただろ 」 と思わなくもないのが正直なところなのではありますが、ホメオパシー・サイドに対しても “ 砂糖玉を電磁波から防ぐ布袋などに約 2 万円を支払った ” ( 朝日新聞 2010 年 8 月 25 日 朝刊 ) というのには正直 「 おいおい・・・ 」 と思い、なにやら “ 子どもの頃のトラウマなどを記入するよう求め ” ( 朝日新聞 2010 年 8 月 25 日 朝刊 ) るというのに対しても個人的には 「 胡散臭せぇ 」 としか思えません。
・・・、てゆうか、ホメオパシーってそんなことしてたんだ、という感じで自らの不覚を感じたりもしてはいるところであります。
ただ、自分が体調不良を感じた際の第一の選択肢は西洋医学ではありますし、ホメオパシーは私の選択肢の中にはもともと無かったものなのではありますが、なんか今回のこの動きにはきな臭いものを感じなくもなく、ホメオパシー自体のきな臭さともあいまって今後の動向を注意深く見守ってみたい、かな、かなと思う今日この頃なのではあります。
ところで、朝日新聞の記事では “ はり ” ( 鍼治療 ) のことを “ 代替医療 ” と呼んでいたのですが、 “ はり ” ( 鍼治療 ) って “ 代替医療 ” だったんですね・・・、知りませんでした。
代替医療ってもっと国家資格とかに関係のないものに対して使われる呼称だとばかり思っていたもので、 “ はり ” ( 鍼治療 ) のように国家資格のあるものについては、医療という言葉そのものは使わないまでも、代替医療とも言わないものとばかり思っていました・・・。