お盆の金勘定に目をギラギラさせている生臭坊主を尻目に始まった夏のコミケに勇者の方々は忙しい日々を過ごしておられるのではないかと思われる今日この頃ですが、それでも大丈夫 パンチ! 、そんな夏コミの喧騒をよそに、かつて 20 世紀末の日本で国家転覆を企んだ極悪カルト集団オウム真理教による一連のテロ事件に起因したオカルト・バッシングの時代をノラリ・クラリと切り抜けつつ 21 世紀の現代にまで生き延びてしまった伝説のオカルト雑誌、月刊 『 ムー 』 の2010 年 9 月号が発売中であります。


ドワンのブログ@アメーバ-ムー2010-9
月刊 『 ムー 』 2010 年 9 月号


 ・・・。


 久しぶりに買ってしまいました。


 いえ、別に今さらオカルトの為ではないんですけどね。


 実は、今月号のムーには科学サイドの頂点に君臨している学園都市の最高トップである統括理事長アレイスターとアレイスターをも越える謎の存在エイワスの秘密を暴露するスクープ記事が掲載されていたんですよね。


 私の心の嫁ビリビリを苛める悪いヤツの親玉とも言うべきアレイスターの秘密に迫るためにもこれはぜひ買わねば・・・、と言うことでつい買ってしまったのですが、パラパラとページをめくってみると・・・、相変わらずあこぎな商売をしてますね・・・、ムーさんは。


ドワンのブログ@アメーバ-ムー-2010-9-広告
月刊 『 ムー 』 2010 年 9 月号 p.84.



 今さら < 黄金の夜明けゴールデン・ドーン > ですか・・・。


 魔術の根幹は秘密の保持にあり、自分の名誉と金儲けしか考えていなかったイスラエル・リガルディーのこの無節操な暴露本の出版によって現代西洋魔術の基本的な枠組みを構築した < 黄金の夜明けゴールデン・ドーン > の魔術的な伝統は決定的に破壊され、その伝統の破壊による汚染は西洋魔術世界に致命的な歪みを与えるとともに、西洋魔術の伝統に従いその象徴体系を利用する全ての魔術師たちにアストラル界を通して致命的な悪影響を与えたといわれています。


 その悪影響から逃れるためにある魔術師は < 黄金の夜明けゴールデン・ドーン > の講義文書類は言うに及ばず、 < 黄金の夜明けゴールデン・ドーン > の儀式体系に関わりのある法具の一切をトランクにつめて川に流し捨てて、その後は西洋魔術の世界とは決然と決別したとも伝えられているほどにこの書は西洋魔術の世界を震撼させた問題の書でもあったわけですね。


 まぁ、それはそれとしながらも、今回この 『 ムー 』 の広告を見た時 「 5,800 円かよ、高ぇ~な 」 と思ったのですが・・・、さにあらず !!


 なんと 5 千 8 百円ではなくて、 5 万 8 千円なのだそうであります。


 ・・・ 叫び


 ひぇ~ ドクロ


 ムー民たちの頭んなかは今だにバブってんのかよ !?


 しかし、こんなバブリーな値段設定に対しても無謀なオカルト・マニアが群がり禁断の書を共有する事によって、魔術サイドになんらかの変容が起こり、それが巡りめぐって科学サイドへ影響してくるというシナリオも考えられるわけで、私も安穏としているわけには行かず、私設の禁書図書室をゴソゴソとあさってこんなものを発掘せざるを得ないような状態になってしまったのでありました。


ドワンのブログ@アメーバ-ゴールデンドーンの本
『 黄金の暁会 全魔術システム 』 第一巻
( 1992 年 / 魔女の家 BOOKS )

 バブル全盛の頃にバブルのドサクサにまぎれて出版されてしまったと伝えられる伝説の魔道書、 『 黄金の暁会 全魔術システム 』 の第一巻です。


 当時はこの書の翻訳出版を巡って複数の魔女・魔術師間で魔術合戦を含めた何やら血みどろの抗争があったとも聞くのですが、その当時から魔術業界には疎かった私にはその詳細はちょっと分かりかねるのが玉に瑕疵キズであります ( どなたか詳細をご存知の方がいらっしゃいましたらぜひレポートをお願いします、メッセージ機能を使えばあなたの身の安全はアメーバが保証してくれるはずです ) 。


 それにしても 『 ムー 』 でこんな 『 THE COMPLETE GOLDEN DAWN SYSTEM OF MAGIC 』 の高額販売などという企画が通ってしまうところに、何やら魔術サイドのきな臭い動きを感じない事もなくはなく、科学サイドとしてもそのような動きに対しては当然にそれ相応の対処と下準備をしなければならない事は必定でしょう。


 もしかしたら魔術サイドと科学サイドの両サイドを巻き込んでの第三次世界大戦の勃発を画策する闇の勢力の策動が活発化している ( 叫び ) のかもしれませんね。