今日の二本目は、鬱々たる気持ちにならざるを得ない現実の世界の話は横に置いておいて、もっと夢のあるお話を・・・。


 今頃お隣の大国、中華人民共和国では 2010 年 05 月 01 日 から 10 月 31 日までの計 184 日間にわたって開催されている上海万博の真っ最中なのでしょうがそんな今日この頃、久しぶりに本棚の奥からこんなコミックを引っ張り出して読み返してみたりしてみました。


$ドワンのブログ@アメーバ-蘇州夜曲-2
森川久美 『 蘇州夜曲 』 ( 1981 年 / 白泉社 )

 花とゆめ COMICS から森川久美さんの名作 『 蘇州夜曲 』 。上の画像は表紙ではなく中扉のものなのですが、表紙の絵よりもこちらの方がなんかハードボイルドな感じで、シャンハイ・バンドな雰囲気がより感じられると思います。


 「 赤い提灯 ( ランタン ) 夜風にゆれて 可愛い姑娘 ( クーニャン ) すすり泣く 嗚呼 霧の上海 恋の街・・・ 」 、そんな上海の人口三百万のうち六万人の外国人が住み、中国の法律も及ぶことの無いフランス租界とイギリス・アメリカ・日本の共同租界を舞台にして繰り広げられる各国スパイと犯罪シンジケート、革命分子の三つ巴の勢力争いとその陰で密かに進められる国際陰謀・・・。


 租界に住む外国人たちの憧れの歌姫・上海リリィと租界の裏社会を牛耳るチャイナ・クイーン、上海で国際陰謀を企てる日本陸軍の特務機関情報将校・影村月心と月心の策謀を暴こうとして日本を追われ流れ着いた上海で再び月心を追うジャーナリストの本郷・・・。そして、そんな本郷を 「 1 日二十元 」 でアシストする謎の若者・黄子満 ( ワン・ツーマン ) ・・・ 〔 必要経費は込みらしい ドクロ 〕 。


 こんな設定のストーリーにはこんな曲・・・、浜崎あゆみさんの 『 Green 』 。



浜崎あゆみ / GREEN

 プロモーション・ビデオの舞台設定が上海かどうかは定かではありませんが、やっぱり上海が良いですよね。


 エキゾチックでファンタジックでちょっぴりサスペンス・・・。


 コミックは全一巻で ( 続編が全四巻の 『 南京路に花吹雪 』 として出てはいますが ) 一応は完結しているため展開も速く、このまま実写版の映画などでもいけるのではないかとも思うほどです。


 映画版 『 蘇州夜曲 』 の上海リリィはやっぱり浜崎の姉御ですかね。浜崎さんが演技はちょっとと言う場合には、今なら吉瀬美智子さんとか、あるいは上海リリィ=浜崎さんのゲストでチャイナ・クイーン=吉瀬さんというダブル・キャスト気味の姉妹設定。そして、本郷役はぜひ阿部寛さんにお願いした上で、黄子満役は成宮寛貴なんてのが良さげなのではないでしょうか ( 少し原作とはイメージが離れてしまうかな ) はてなマーク

 影村月心は少し若くなってしまいますがガクトさんなどがお勧めでしょう。


 ・・・。


 ところで、そう言えばあさって 06 月 12 日土曜日は上海万博の < ジャパン・デー > とかで、鳩山由紀夫前総理が菅直人現総理の特使として出席するとのことです・・・ ( こことか ) 。


 なんか余計な言動をとって国益をメチャクチャにしてきやしないかと、ほんのちょっと心配です。


 嗚呼、これは現実の世界の鬱話でしたね 叫び