今年は 12 年に一度の寅年で、この 12 年に一度の寅年にちなんだ行事として以前の記事 ( → こちら ) では奈良県生駒郡平群町の信貴山・朝護孫子寺において実施された < 毘沙門潅頂 ( びしゃもん・かんぢょう ) > を紹介しましたが、それ以外にも < 毘沙門潅頂 ( びしゃもん・かんぢょう ) > のような儀式とは異なりますが 《 寅薬師 》 と呼ばれる伝統が 12 年に一度の寅年にちなんだ行事として現代に伝えられています。
一般に寅の日に薬師如来を参詣することを 《 寅薬師 》 などと言っていて、そこから転じて寅の日に参られる薬師如来のことをも 《 寅薬師 》 と呼んだりする伝統があります。
ここからさらに転じて寅年に各寺院の薬師如来を巡拝するとより功徳があるとして、寅年には薬師如来を本尊としながらも普段は秘仏として一般公開していない諸寺院においても薬師如来像を一般公開 ( いわゆるご開帳という奴ですね ) することによってより多くの方に拝観してもらい、それを信心を深める機会としようとされるような伝統が生まれました。
寅の日の寅の刻に本尊の像が完成したからとか、< 寅が淵 > から本尊が姿を顕現させたからとか、あるいは狼に襲われた時に薬師如来が虎に化身してその難から救ってくれたからなどと 《 寅薬師 》 の由来には様々なものがあるようですが、様々な寺院が霊場会のようなものを構成して巡拝を勧めてもいるようですので、全部とはいかないまでもそれらの中からいくつかくらいは私も参拝に訪れてみようかと思う今日この頃であります。
もっとも、先月の休みにものはためしといくつかのお寺さんを訪ねてみたのですが、中には場所が分からずたどり着けなかったものもあったりしました。
なんか薬師如来を祀ったお寺さんて辺鄙なところにばかりあるように感じるのは私の気のせいでしょうか
それはそれとして、 You Tube に面白い投稿がありました。外人、というか白人たちのやることはよく分かりません
白人さんたちがギターの弾き語りで薬師如来のマントラを延々と繰り返して楽しんでおられるようであります ( ちょっとニューエイジの匂いがしなくもありませんが・・・ ) 。
どなたかギターの得意な方、コピーしてタブ譜とまではいいませんがコード進行だけでも教えてもらえませんかね
Medicine Buddha Mantra
テヤター オン・ベーカンヅェー・ベーカンヅェー
マハー・ベーカンヅェー ランヅァ・サムンガテ
ソーハー
上はチベットで標準的な薬師如来の真言を日本で開発されたフリーのチベット文字表示システムを借りてチベット文字を表示した上でその一応の発音をカタカナで示したものですが、このシステムが使えない奴で困ります。
ローマ字で表示してある部分はシステムがまったく対応していないもので、一応チベット文字で表示してある部分にも位置のズレが出ています。
カタカナの下の白い枠内のチベット文字が正規のチベット文字表記で、これは有料のサンボータで表示したものです ( これもワード画面のコピペ画像なので白い背景がブログ上では見苦しいことこの上もなく、さらにはペイント・ショップのカラーチェンジャーとかいう輩はまるで主人の言うことを聞こうとせずまったく不愉快な限りです ) 。
こんな時にもチベットがいかに日本から遠くはなれた秘境の地にあるのかという事を思い起こすことになってしまうわけでありますが、まぁ、日本にはこの程度がちょうど良いのかもしれません。
・・・、それにしても、 You Tube の外人さんたちのメロディーが耳にこびりついてしまいそうです