最近では一般のコミックとは別に、コンビニでの販売を想定して作成されるコンビニ・コミックのようなジャンルがあるようで、ペー パー・バックのコミック版といった感じのものをよく見かけることがあります。
先日たまたま入ったコンビニで下のようなコンビニ・コミックが売られていましたので、お試しということで購入してみました。
日本の闇の歴史研究会 編著 / 徳間書店
日本全国の曰く伝説の類の伝わっている地を十本の短編レポート漫画と数編のレポート、そして巻頭カラー・グラビアとで紹介したも ので、 < 魔界 > と銘打ってはいますが、心霊スポットものではなくて、もう少し歴史紀行よりの選択になっていました。
漫画の方は、レポーターが各地の郷土史家や研究者を訪ねて、郷土史家や研究者たちから各地の伝説や言い伝えを聞くというスタイルで、たまに現地取材をしてみたりということもしているみたいです ( あくまでも漫画の中で、ではありますが ) 。
各漫画の内容そのものはまったく掘り下げ不足で、簡単に伝説や言い伝えの概要を紹介しているだけのものではありますが、お手軽に全国各地の伝説や言い伝えを読み飛ばすのにはちょうどお手ごろな感じに仕上がっているような感じもします。
全国各地の様々な伝説や言い伝えが紹介されている中で私が特に印象に残ったのが 「 File.06 」 で紹介されていた余呉湖に伝わる < 菊石姫伝説 > です。
余呉湖というのは琵琶湖の近くにある湖で、 < 天女の羽衣伝説 > の地としても知られているのですが、その湖に棲む主に関しての伝説として < 菊石姫伝説 > と呼ばれる話が伝わっているらしくその話を聞く ( 読む ) と、 「 なんだかな~ 」 といった感じで感慨深く、いろいろと思わされるものがあります。
< 菊石姫伝説 > の内容自体は < 菊石姫伝説 > で検索するといろいろとヒットすると思いますので、その中の一つをリンクしておきます ( → こちら ) が、このページのホームへ戻るリンクは張られていないようで、まるで広大無辺なネット空間にこのページだけが削除し忘れたかの如くに漂っているようであります。
その他には 「 File.09 」 で紹介されていた筑波山の歌垣と呼ばれる神事の話は、 < 菊石姫伝説 > とは別な意味というかまったく逆ベクトルな意味で 「 なんだかな~ 」 という感じの羨ましい限りのお話ではありましたし、 「 File.08 」 ではあの鞍馬山がとりあげられていましたので、これで 550 円なら話のネタとしてとりあえずゲトっとく価値はあるなと思いました。