今日、押入れの整理をしていたらこんなものが見つかりました。


ドワンのブログ-ハロウィン別冊
月刊ハロウィン 別冊
『 氷室奈美のタロット大占術 』

 今はもう廃刊 ( 名目上は休刊でしたっけ? ) されてしまったホラー系月刊少女漫画誌 『 ハロウィン 』 でかつて 「 タロット・ウォーズ 」 という漫画を連載していた漫画家・氷室奈美さんの別冊特集号です。


 一篇の描き下ろしとデビュー作を含めた氷室さんの作品が 5 本、氷室さんの 《 ペン・フレンド 》 だというこれまた現在ではかなりメジャーなホラー漫画家の伊藤潤ニさんが描く氷室奈美さんのリアル・ドキュメント漫画 1 本、巻頭のカラー・ページにはショップ・レポートに特別 2 大付録としての < 氷室奈美のキャラクター・タロット・カード > と < 魔除けの護符付き タロット・シール > や 「 タロット・カード豆辞典 」 とその漫画実践編といった構成になっています ( 漫画作品のタイトルのみ下記に列挙しておきます ) 。

  • 特別描き下ろし タロットウォーズ番外篇
    「 悪魔の貴重品 - サファイヤ - 」
  • 「 タロット・ロード 」
  • 「 タロット・ロード - 覚醒編 - 」
  • 「 戦慄のお笑い演説 」
  • 「 R E A D E R ( リーダー カード占い師 ) 」
  • 伊藤潤ニ 「 氷室奈美の世界 」
  • あららぎ るるる 『 葱子の恋占い講座 』

 当時ハロウィンで連載していた 『 タロット・ウォーズ 』 は、この別冊で特集されていた 『 タロット・ロード 』 の後継作品で、タロット占いを操る主人公・関 雪乃と秀才型のタロット占い師・五十嵐純、サバン的な天才タロット占い少女 ( でかつ大金持ちご令嬢 ) の八角絵里香にフェミニスト系魔術結社フェミニズム教団代表の志魔拓也といった異色の組み合わせな四人組を中心として展開される < タロット少女 “ 関 雪乃 ” とその仲間たちが悪魔を相手に大戦争!! > ( 上記別冊 p.191. ) といった内容のホラーというよりはオカルト漫画です。


 主人公である関 雪乃の破天荒なキャラ設定に見られるような破天荒なストーリー展開 ( 『 タロット・ロード 』 でイカサマ・タロットのギャンブルで悪魔を撃退したりするような展開とか ) が結構好きだったのですが、ご本人自身もかなり破天荒な方だったようで、今 ( 2010 年 ) 現在は漫画家というよりもスピリチュアリストとして活躍するようになってしまっているようです。


 描き下ろし作品の 「 悪魔の貴重品 - サファイヤ - 」 中では西洋魔術系のフェスティバル ( 西洋魔術系のスピ・コンのようなものですね ) を揶揄するような内容の描き方をしておきながら、そのご本人がその十数年後には自身の作品中で揶揄したフェスティバルで 《 オーラ・ドローイング 》 によって小遣い稼ぎをするようになるとは、ある意味ミイラ取りがミイラになったようでもあって皮肉というかなかなか感慨深いものがあります ( 別に悪い事ではないですけどね ) 。


 せっかく付録についていた < 氷室奈美オリジナル・タロット・カード > も結局は切り取らずじまいで、必然的にタロット占いもまったくマスターできませんでした。・・・、これはいけないことで私の悪いクセ。


ドワンのブログ-オリジナルタロットカード
< 氷室奈美オリジナル・タロット・カード >

 私は健全な生活をしていて、霊障とも呪いや生霊などというものなどともまったく縁のない生活をしておりましたので ( w ) 、せっかく < 魔除けの護符つき タロット・シール > などというありがたい付録を付けていただいても、そもそも < 魔除け > する必要がまったくなかったため ( w ) 結局これも使わずじまいのままでしたね。


ドワンのブログ-魔除け護符シール
< 魔除けの護符つき タロット・シール >

 それはともかく、氷室奈美さんがデビッド・リンチのファンだったなどということを伊藤潤ニさんの 「 氷室奈美の世界 」 を今読み返して知りました ( この別冊が出た時には気にもとめなかった ) 。


 実はデビッド・リンチの 『 イレイザー・ヘッド 』 の D V D が、購入してから ( どういうわけか ) 一度も観ないままになっていたのですが今度こそ観てみましょうか。


 他にも 『 第三の男 』 は私も好きな映画でした ( こちらは氷室奈美さんではなく伊藤さんの好みでしたが ) 。


 氷室奈美さんのデビュー作である 「 R E A D E R 」 は個人的にあまり好きではないのですが、その後継作品になる 「 戦慄のお笑い演説 」 では見事に方向転換されていて、このあたりは雑誌編集者さんの影響か何かなんですかね?いずれにしても良いことですが。


 今回の探索では他にもいろいろ発掘されたのですが、それらについてはまた後ほど・・・。