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*   【夏は目のトラブルにご用心】   *
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夏は目にとって、「受難」の季節です。ウイルスの感染による結膜炎が
    流行したり、強い紫外線によって角膜に急性の炎症が起きたり、白内障
    をもたらす原因にもなります。夏は日焼けだけでなく、目のトラブル
にも注目しましょう。


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◇◆◇   こんな症状ありませんか? ◇◆◇
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      ● 白目やまぶたの裏が充血して赤い
      ● まぶたの裏側にブツブツができた
      ● 目やにがたくさん出る
      ● 目がショボショボ、ゴロゴロする
      ● まぶしい
      ● 耳の前のリンパ腺が腫れた

    これらはどれも、夏に多いウイルス性結膜炎の主な症状です。
    結膜とは白目やまぶたの裏側を覆う薄い透明な粘膜で、ここに
    ウイルスが感染して炎症を起こします。このような症状に気づいたら、
    早めに眼科医に受診することをおすすめします。


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◇◆◇    ウィルス性結膜炎の種類 ◇◆◇
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    主なウイルス性結膜炎には3種類があり、どれも「学校感染症」に指定
されているので、子どもが感染していると診断されたら、学校・幼稚園
などは休ませなければなりません。治った後も医師の証明書がなければ
通学・通園はできないことになっています。

  (1) 流行性角結膜炎
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  「はやり目」と呼ばれるもので、感染力の強いアデノウイルスが
原因です。感染後1~2週間の潜伏期間をおいて発病します。症状
が強く、まぶたが腫れて大量の目やにで、朝目覚めた時に目が
開けられないこともある程です。
また、角膜の炎症も併発しやすく、悪化すると角膜に点状の濁り
      が生じて物が見えづらくなることがあるため、完治するまで治療
を続けることが大切です。

   (2) 咽頭結膜熱
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  流行性角結膜炎とは違うタイプのアデノウイルスの感染で、感染
後5~7日で発病します。目の症状に加えて、喉の痛みや39度前後
の発熱があり、吐き気や下痢など風邪のような症状がみられます。
感染力が強く、夏はプールで子どもが感染しやすいことから
「プール熱」とも呼ばれます。夏風邪と勘違いして眼科への受診が
遅れ、症状を長引かせることがあるので注意が必要です。

 (3) 急性出血性結膜炎
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  エンテロウイルスかコクサッキーウイルスが原因です。感染して
      から1~2日と短期間で発症します。結膜下出血で白目が真っ赤に
なるので驚かされますが、 1週間ほどで出血は吸収されます。


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◇◆◇    感染してしまったら・・・ ◇◆◇
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  家族の誰かがウイルス性結膜炎に感染した時は、感染が広がらない
ように、次のようなことに気を付けましょう。

◎ 手を石けんと流水でよく洗う
◎ タオルは共用せず、ペーパータオルを用いて使い捨てに
◎ 目を手でこすったりしない
◎ 目やにや涙はティッシュペーパーでぬぐい、捨てる
◎ お風呂は最後に入り、お湯は捨てる

  手洗いの習慣や汚れた手で目をこすらないことは、ウイルスの感染
    から目を守るために大事なことです。プールや海水浴など感染の
    機会が多い夏の、重要な心掛けとしましょう。


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◇◆◇    目の紫外線対策    ◇◆◇
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紫外線に長時間目をさらしていると、角膜に急性の炎症が起きる
    ことがあります。8~24時間後に痛みや異物感が起きて、白目が
充血します。治療には角膜上皮の再生を促す目薬や抗生物質が
使われ、一般には数日のうちに改善してきます。

  紫外線は、目の奥の網膜にも障害を与えます。このような害から
    目を守るために、外出時は意識してサングラスを着用するように
しましょう。

     ◆紫外線カット効果
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    サングラスは紫外線カット効果が高い物を使う必要があります。
色の濃いサングラスでも、必ずしも紫外線カットの機能が
     備わっているとは限りません。そういう物を使うと、まぶしさ
が和らぐ分だけ瞳孔が広く開き、紫外線を大量に浴びてしまう
ことになります。
選ぶ時に品質表示を確かめるなど注意が必要です。


     ◆サングラスの形状
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  面積の狭すぎるレンズやレンズと顔の間の隙間が空きすぎる
形状は、光の防御効果が低く、紫外線が目に侵入しやすくなり
ます。従って、目の全体が覆われるよう幅の広い物、顔の形に
合う物を選びましょう。

    さらに身を守るためには、まず外出前に紫外線の量を確認し、
紫外線の多い時間帯を避けたり、日陰を歩くようにするなど工夫
すると良いでしょう。