@免疫チェックポイント阻害剤関連甲状腺炎について(Thyroid 2018;28(10):1243–51.)

https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/thy.2018.0116?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed

 

  • PD-1 inhibitors での頻度が高い (n=43)
  • Ipi+Nivo (40%), Nivo (33%), Pembro (21%), other (7%)
  • ICIs開始から5.3週 (median)で中毒症→10.4週で低下症 (84%, 37/43)
  • 全例で無痛性
  • 中毒症期の症状 (14/43):動悸 > 振戦, 高熱不耐性, 体重減少, 倦怠感
  • 低下症期の症状 (5/37):体重増加, 便秘, 脱毛, 寒冷不耐症

 

【感想】

自己免疫性の無痛性甲状腺炎と類似の機序ということなのであろう。

下垂体炎はIpilimumabで高頻度だが、甲状腺炎はPD-1阻害剤によるものがほとんどというのにも驚いた。

 

 

@免疫チェックポイント阻害剤関連甲状腺炎では甲状腺内のTリンパ球が増加する(Thyroid 2020;30(10):1440–50.)

https://www.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/thy.2020.0075

 

  • 甲状腺内のT細胞が増加:T細胞介在性と考えられる
  • HLAハプロタイプとの関連?
  • 6/10例でHLA-DR4-DR53, 3/10例でHLA-DR15
  • HLA-DR4   (type 1 DM (OR 4.0), RA (OR 4.4), Crohn病 (OR 2.0)
  • HLA-DR53  (橋本病 (OR 4.5))
  • HLA-DR15  (SLE, UCなど)
【感想】
橋本病のオッズ比4.5のHLA-DR53を有する症例が6/10例を占めた…となると関連が強烈に示唆されている。無痛性甲状腺炎を呈するというのにも合致する。
ThyroidってIF 5.319 (2019), CiteScore 13.2もあるんですね!