■ セロー250のシートの座り心地を改善

 管理人が運用中のヤマハXT250セロー「ねこまぶし」

 そのシートは(主な対象ユーザー層向けに)「シート高の低減」を気にしてか妙に薄く感じてしまったりする。

 管理人としてはシート高はここまで低くする必要はないし、乗車姿勢もちょっと窮屈な気がしないでもない。

 そして長時間シートに座っていると、もうすこしクッション性があっても良いのではないか?と考えてもしまったりする。

 そこで、セロー250用の(交換式)シートで適当な商品が無いかと探してみたところ、純正オプションの「ツーリングシート」というものが見つかった。

 ただ、この純正オプションの「ツーリングシート」、なぜか「シート内部に水が浸水する」とかいう注意書きがあり、ノーマルシートと同じように使用することはできない仕様になっていた。

 メーカーが用意する純正オプションで、ツーリング仕様の機種用として売られている「ツーリング」シート。

 なぜ防水処理をしないのか謎だが、とりあえず雨天時も当然使用される管理人のセロー250での運用には適しそうもない。

 仕方なく、次の手段としてシート上に被せる「座布団方式の追加クッション」を探したのだが、これならクッション性やシート高の調整には良さそうだが、標準シートに載せて装着する際にベルト等を用いるのだが、そのベルト類が装着後にも露出して「いかにも座布団載せてます」的な仕上がり。

 個人的にシートが目立つ必要もないので、座布団固定ベルトを露出させたくないと考える管理人。

 ここはやっぱり自分で「取付用のベルト等が目立たないシートカバー形式の座布団」を作る方向に進んだりするのだった。

本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ プアーテック新製品 セロー250用ツーリングシート「ツーリング座布団」

 新製品情報というよりは「作業の内容」になってしまうのだが、

 

 シート用の低反発系スポンジを買ってみた。

 

 切り餅的なスポンジをシートに載せてみた。

 これなら中央付近に黒いベルトを巻いて固定しても問題にはならなかったはず。

 防水処置と砂糖醤油は必要かもしれない。

 

 この厚み、もちもちした触り心地。

 この状態で座れば、乗り心地的にはだいぶ改善するはず。

 ただ、シートの上面をできるだけ直線的にしたい管理人。

 着座位置の自由度を確保したいという面もあるが、シートカバーの上面だけでも一直線状になっていると、表皮を張るのに楽だろうという考えもある。(シート表皮を一枚ものにして、縫製無しなら防水処置も楽になる。)

 シート後端でこの厚みを確保すると、シート中央部付近(一番低いところ)にとんでもないスポンジ厚が必要になりそう。

 

 シート中央付近(一番低いところ)で、このシート厚をそのまま使用することにして、それ以外の部分はスポンジを薄くして上面の高さを統一することにして、

 

 軽くスポンジを切り出してみる。

 

 スポンジの底面を削って、上面がほぼ水平になるよう調整中。

 

 当初は、座布団のサイズを「スポンジ1個分」にして、残りは適当なスポンジを入れておこうと考えていたのだが、

 どうせ作るなら、多少は使えるものにしておこうと、同じシート用スポンジを1個追加して、シート全体を覆う座布団を作ることにする。

 

 ここで二つのスポンジを接続(接着)する必要が出てきた。

 

 それまでのスポンジ。

 

 追加したスポンジ。

 こんな感じで上面の高さをそろえた結果、シートの前端部分はほとんどクッション厚がない。

 

 スポンジを接着するために、

 使えそうな接着剤を引っ張り出してきたのだが、

 

 透明で、接着後も柔軟性を保ち、スポンジを侵しにくそうな接着剤ということで、画像の接着剤を利用することにした。

 

 接合面に接着剤を塗布してからしばらく待ち、両者を貼り合わせ。

 

 とりあえず接着して、

 

 やすりで削りだすことした。

 

 ガリガリスポンジを削ってみる。

 

 シートの上に被せた状態。

 

 ダブルシートの前後長には少し足りなかったようなので、シート後端側に小さなスポンジを追加で接着しておく。

 

 スポンジの形状が整ったところで、座布団の皮を作るのだが、

 標準シートと追加スポンジをまとめて包むことができる表皮を用意して、

 

 被せて標準シートに巻き付けてみた。

 頻繁に脱着する予定はないが、いつでも標準シートに戻せる状態にしておく。

 

 車体に取り付けてみた。

 車体側面。

 

 ちなみに、標準シートはこんな形状。

 

 明らかにスポンジ厚が増したシート。

 ちなみに、管理人が普通に乗車した際に着座するあたり、ちょっとシート幅を増やしておいた。

 座り心地的には純正シートよりずっと気持ち良い気はするが、自分で作ったという補正が入っている可能性がある。

 

 防水性も問題ない。

 乗車位置の自由度は増している。

 身長が179センチメートル(公称)あれば、足着き性についても「膝が曲がる」状態なので、この状態を常用として問題なかろう。

 

 というわけで、

 この状態で運用を続けている。

 (乗り心地・乗車姿勢的に)ツーリングセローが本格的に「ツーリング」になった気がする本シート。

 できることなら、もう少し燃料タンク容量が欲しくなってしまうのだった。

 

 

 

 

希望と絶望とか【毎月】 2023年09月