■ ウインカーのアーム部分を交換
以前、ウインカーのアーム部分が折れて、ウインカーが垂れ下がってしまうという症状が出た管理人のヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
ひとまず手近なところに転がっていたポリエチレン製パイプを補強材としてウインカーのアーム内に通し、耐久性の問題から補強パイプをABS製のものに変更して運用を続けていた。
(参考)
折れたウインカーを補修#03 補強をポリエチレン→ABS ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ 部品到着と確認
部品を注文して待つことしばらく。
小さな段ボール箱に入って、ウインカー4個が到着した。
形状はXT660Zテネレに使われているウインカーと同じに見える。
ウインカーボディ・アームを車体側に留めるボルト穴と、ボディ側の穴に引っ掛ける爪の部分も純正部品と同じように見える。
反射板の中に収められているのはオレンジ色に塗られた電球。
ウインカーの透明レンズ部分に刻まれた文字
ボディの端部、透明レンズ側の端にあるスクリュを抜いて、透明レンズを外す。
反射板を外す。
この形状のウインカーの場合、透明レンズが反射板やアームをウインカーボディ本体に留める構造になっているので、スクリュ1本を抜いて透明レンズを外せば、ほぼ全ての部品が分解できる。
■ 純正ウインカーの確認とか
もともと装備している純正部品・純正ウインカーの方も確認しておいた。
スクリュを抜いて、
透明レンズに刻まれた文字。
外したスクリュ。
左が純正。右が今回取り寄せたウインカーから外したスクリュ。
透明レンズ。
画像左側が純正部品。
今回取り寄せたウインカーの透明レンズ。
純正ウインカーの反射板。
ちなみに本車の場合、標準の電球(バルブ)の代わりにLEDを装着している。
純正ウインカーの反射板裏側
今回取り寄せたウインカーの反射板裏側。
画像上が純正の反射板。
画像下が今回取り寄せたウインカーの反射板。
だいたい似たような形状だが、若干の違いがあった。
純正反射板の電球ソケット部分を挿し込む穴。
アンバー色に塗られた電球を使用するため、ソケットのピンが「角度違い」のタイプを使用していて、バヨネット式(電球のソケットを穴に押し込んでから右に捻ると、電球が固定される)の電球固定方式となっている。
(参考) ウインカーのLEDを高輝度タイプLEDに交換【改修】ヤマハ XT660Zテネレ「ねこわさび」 あたり
対して今回取り寄せたウインカーの反射板。
アンバー色に塗られた電球を装備していたのだが、電球のソケットのピン角は180°だった。
普通の電球に、ウインカーのメーカーがオレンジ色を塗ったのかも。
それから、電球ソケットのピンが通る溝は直線状になっている。
そのため電球の固定はバヨネット式ではなく、単に溝が細くなって電球が引っ掛かり、固定される模様である。
純正部品の反射板。
ピンが通る溝が途中で曲がり、ここにピンを引っ掛けて電球が固定される。
今回取り寄せた反射板の溝。
直線状になっている。
しかも2つある溝の角度は180°。
その他、
反射板の形状は細かな違いはあるが、だいたい似た形状。
純正部品から型をとって、ちょっと簡略化しているような造り。
比較の結果、
反射板は純正部品の方を使うことにする。
アームの部分についても比較してみる。
画像上、今回取り寄せたウインカーのアーム。
画像下、純正部品のアーム。(途中で破断しているが)
こちらも形状は似ている。
純正部品から型をとったのだろうな。
素材的には、純正が軟らかな素材なのに対し、今回取り寄せたウインカーのアームは普通のプラスチックといった感じ。
通常の硬いプラスチックである。
■ 換装作業とか
比較した後で、ウインカーの補修作業に入る。
透明レンズと反射板を外す。
反射板の裏側。
ウインカーボディとアーム部分を今回取り寄せたウインカーに変更し、
反射板は純正部品としている。
これらを組み合わせて、
純正の透明レンズで固定することにした。
組み合わせ前。
組み合わせてみると、純正の透明レンズとボディ側の組み合わせに違和感がある。
純正と今回とりよせたウインカーのボディ本体を比較してみる。
微妙に形状が違うか。
わずかな違い。
純正のウインカーボディ本体が破損しているなら、取り寄せた部品に換装するだろうが、現状では純正部品に戻しておいた方が良さそう。
力を入れて嵌めれば嵌まるレベル。
という訳で、
純正部品のウインカーボディに戻した。
これで取り寄せたウインカー側で使用しているのはアーム部分だけとなった。
固定前にウインカーが点灯することを確認。
このあと、車体側にウインカーを固定している。
アームが硬い素材になったため、ウインカーを指で押した程度の力では、ウインカーが垂れたり曲がったりということは無い。
アームの撓みが極少なくなったので、万が一の際の安全性については疑問があったりするが、アームが細くなった部分もあることから、いざとなればウインカー自体が脱落すると思うので、特に問題にはならないと考える。
振動対策の面では今後確認するつもり。
その他のウインカーも、
後右側。
前側。
もうアーム部分しか使用しないので、前もって「それ以外の部分」からアーム部分を摘出して、アーム部分のみ交換している。
レンズも純正部品を使用。
右前ウインカー。
破断したアームと、内部に見える白い部分が、補強用に挿入したABS樹脂製のパイプ。
アーム部分を交換してから、反射板に配線を接続しなおす。
透明レンズを取り付ける前。
という訳で、
後部ウインカーのアーム部分交換が完了。
点灯状態。
前部ウインカーのアーム部分交換完了した状態。
ウインカーの点灯状態。
■ 結果とか
今回、(アームや反射板、透明レンズまで含んだ)ウインカー全体を4個購入して、使用したのはアーム部分4個のみだったのだが、アーム部分を4個自作する作業に較べたら、かなり手間を省けただけでなく、費用的にも出費をずいぶん抑えられたはず。
耐久性については今後確認していくことになるだろうが、純正部品の「軟らかさ」と「細さ」を考えると、こちらの方が単純な耐久性はありそう。
当初考えていたよりもずいぶん簡単に「折れたウインカー」が修理できたので、非常に有効な情報と作業だった。
なお、管理人は今回「強化ウインカー用アーム部品」として、取り寄せた部品を使用したのだが、単純に補修・復旧をする良い子は正しく純正部品を購入した方が良かろう。