■ 冷却水の交換から強化液注入へ
主にツーリング用として運用されている管理人のヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
導入から年月が経過して、冷却水の交換も行わねばならないような時期になってきた。
そんな本車の冷却水について、通常の交換ではなく、強化液というものを追加して冷却水の性能を維持させるという方法を試みてみることにした。
本内容は管理人が行った活動の記録だっ
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ 作業とか
冷却水(ラジエーター液・クーラント)に求められる能力は、冷却(熱の運搬)の他に不凍性、消泡性や防錆性が求められるという。
その中で不凍性については、使用年月が長くなっても劣化があまりなく、主に防錆能力の方が劣化してしまうらしい。
そんなクーラントの防錆能力を回復させるための添加剤が売られているので、今回はその添加剤を利用して、クーラントの交換を省略することにした。
ちなみに今回利用するクーラントの添加剤は、KYKのクーラントリカバリー。
旧いクーラントの処理もしなくて良いということなので、管理人のような人間にはうってつけのケミカルである。
(そのまま使える冷却液の備蓄もあるので、そのうち使う必要はあるのだが。)
作業としては、
本車にはパイプ製のエンジンガード(ボディープロテクター)GIVIのTN2105を少し前に装着したばかり。
エンジンガードを装着した状態でも、クーラントのリザーバータンク横のカバーは取り外すことができた。
(知恵の輪状態になったが。)
クーラントのリザーバータンク。
リーザーバータンク内に残る冷却水。
ウォーターポンプとクーラントを排出する際のドレンボルト。
今回はドレンボルトからのクーラント排出は行わない。
ラジエーターのキャップにアクセスするためには、燃料タンク前にある灰色のカバーを取り外す必要があるのだが、
パイプ製エンジンガードがあるため、微妙なところでカバーを取り外すことができない。
知恵の輪状態で努力してみたが、ボディに傷を付けたりパネルを変形させたりしなければ、そのままカバーを取りはずすことはできなかった。
仕方なくエンジンガードの前後固定ボルトを外して、エンジンガードの固定を若干緩めて、
なんとかパネルを取り外すことができた。
パネルを外して確認できるラジエーターとラジエーターキャップ。
ラジエーターキャップを外してみた。
念のため確認しておく。
まだ使えるはず。
ラジエーターのキャップ内。
添加剤を投入するだけなら、この状態でラジエーターに直接添加剤を投入してしまえば効率が良いのだが、今回はここからの添加剤投入は行わず。(クーラントリカバリーの説明書には、ラジエーターに直接注入するように書かれていたはず。)
今回は、クーラントのリザーバータンク内に残るクーラントを(一旦)取り除き、そこに添加剤(クーラントリカバリー)を充填する方法をとってみる。
リザーバータンクの固定ボルト3本を抜く。
前側の固定ボルト2本を受けるステー。
せっかくの機会なので、趣味の防錆処理くらいしておこう。
後ろ側のステー。
ラジエーターの開口部。
知恵の輪状態で外したリザーバータンク横のカバー。(下パネル)
リザーバータンク内に残っているクーラント。
クーラントの状態。
ひとまずリザーバータンク内のクーラントを、別の容器に移して、リザーバータンク内を空にする。
浄水でリザーバータンク内を濯いで、
KYKのクーラントリカバリー。
別にワコーズの同等品(クーラントブースター)もあるらしい。
空になったリザーバータンク内に、クーラントリカバリーを注入。
エンジンを始動して、クーラントを暖めると、ラジエーター側からクーラントがリザーバータンク側に流れてくる。
若干の緑色になったリザーバータンク内。
知恵の輪状態でパネル(下パネル)を取り付ける。
これでエンジン(冷却水・クーラント)が温まれば、ラジエーター側(=エンジン側)からリザーバータンク内にクーラントが流れ込み、エンジンが冷えれば、リザーバータンク内からクーラントリカバリーの濃度が高いクーラントが、ラジエーター側(=エンジン側)に戻っていく(はず)。
これをしばらく繰り返せば、そのうちラジエーター側(エンジン側)のクーラントにも、クーラントリカバリーが十分に混合されて、全体が均一化するに違いない。
という訳で、数回試走に出かけた後のリザーバータンク内、クーラントの様子。
緑色が戻ってきているように感じる。
クーラントリカバリーがラジエーター側(エンジン側)にも混入しただろうということで、一旦別の容器に移しておいたクーラントを、リザーバータンクに戻す。
リザーバータンクに旧クーラントを戻した後の状態。
この状態で使用を続けていけば、クーラントの全体もどんどん均一化していくに違いない。
クーラントの状態を含めて、今後も運用を続け、観察も続けていくつもり。
まだまだ酷使されねばならないだろうな。