■ アルミ板の表面保護について模索してみる(塗装で)

 管理人が保有しているアルミ製(アルミ合金製)の各種装備品について。
 使用に伴う損傷やキズ付は覚悟して運用しているのだが、できることなら無駄なキズや錆は避けたいとも考えていたりする管理人。
 前回とりあげたXT660Zテネレ「ねこわさび」のエンジンガードなどは、それにキズが付く事が本来の目的という面もあるので、その表面にキズが付くこと自体は何も問題ではない。
 ただ今後はアルミの表面に錆が発生すると問題となる部分や装備品が増えると考えられるので、事前にアルミの表面保護に関する知識を集めておこうと、適当な実験でもしてみようと行動を開始したのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ アルミ板にアルミ対応の保護塗装を施してみる

 今回、アルミ板の表面保護用の塗装として試してみるのは、
・ 染めQテクノロジィのミッチャクロン マルチ
・ KUREのシールコート
 これに自動車用缶スプレー塗料のクリア塗装。

 通常、素アルミの表面は塗装が密着し難く、素人が普通のクリア塗装を行ってしまうと、後に塗膜が剥がれやすい。
 そこで上記の「ミッチャクロン」や「シールコート」等のアルミ対応のプライマー類を塗装することになる。

 本来、空気中ではアルミの表面に酸化皮膜が形成され、これが内部のアルミを保護するために基本的に錆び難いといわれるのだが、実際にはアルミ表面に白い雲が広がるように錆が発生してしまうことも多い。
 そんなアルミの錆が、表面に保護塗装を行うことで回避できたら・・・ と考えてとりあえず実験である。

■ 実験とか
 今回の実験は、アルミ板の表面に各種塗膜を形成して、酸素との接触を減らすことができるか確認するもの。
 この実験で、各塗装の密着力や表面の平滑度、透明度などが確認できるだろう。
 これで本当に内部のアルミが錆び難くなるのか? という点については、確認できるまでに長期間が必要と予想されるので今回は確認できそうもない。
 (だいたい、使用するアルミ板も長期間放置されていたもので、すでに表面に錆の素が形成されている可能性もある。)
 という訳で、今回は表面保護の塗装が可能かどうかの確認が実質的な目標である。

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適当なアルミ板を引っ張りだしてきて、

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適当にマスキングしてみた

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このうち一部分にKURE(CRC)シールコートを吹き付けてみた。

 シールコートを塗装した表面は、
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とりあえず白く濁るように見えるが、時間経過とともに透明度が上がってきた。
シールコートは軽く2回吹き付けておいた。

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一部、塗膜が硬化する前にテープが接触してしまった箇所があった。
ついでにパーツクリーナー等で塗膜が溶解するのか確認してみた。

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残る部分には、ミッチャクロンも塗装してみる。

 ミッチャクロンについては、「アルミと他の塗料を密着させるためのプライマー」といった存在のようで、アルミにミッチャクロンを塗装しただけでよいのか、それともミッチャクロンの上から他の塗料を塗装する必要があるのか、管理人がネットで調べてみた限りでははっきり分からなかったので、
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ミッチャクロンで塗装した部分のうち、さらに一部に自動車用クリアー塗装を行っておいた。
(ついでにシールコートで塗装した部分にも)

 という訳で、
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数種類の塗装を行った部分ができた。
 各部分の内訳は、
・ アルミ素材そのまま
・ クレ シールコートで塗装した部分
・ クレ シールコートで塗装したうえから、ソフト99クリアーで塗装した部分

・ 染めQ ミッチャクロンで塗装した部分
・ 染めQ ミッチャクロンで塗装したうえから、ソフト99クリアーで塗装した部分
 の5種類が比較できる(はず)。

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塗装が終わったアルミ表面
それなりにアルミ感はあるが、塗膜が波打っている(ゆず肌)の部分もある。

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クリア塗装とはいえ、アルミ地肌の平滑度と比べたら、塗装を行った事が容易に分かる仕上がり。

 それ単独で見れば問題ないだろうが、アルミ地肌と見比べれば、クリア塗装を行った箇所は若干霞んだ印象となってしまう。

 最後に、それぞれの部分の印象は、
・ ミッチャクロン単独で塗装した部分は、表面のベタつきというか表面が粘ついたような感触が残ったので、その上からクリアを塗装した方が良いかと感じた。
・ シールコートは特に表面のべたつきは感じなかったが、管理人が塗装した際には重ね塗りの方法等で透明感が得にくい場合があった。 もっと薄く上手に塗れるように練習をした方がよいかもしれない。








 アルミの表面保護については、もう少し遊んでみるつもり。