■ 12年目の車検で検査場に行ってきた
本日、都合によりお休みを確保していた管理人。
本ブログでの登場回数は極めて少ないのだが、導入から12年目を迎えるあのバイクも車検を通さないと運用ができなくなってしまうので、いつものように管理人自ら車検を通すために検査場まで走るのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ おさらいとか
早いもので、ドゥカティムルティストラーダ(空冷組)の運用も開始から12年が経過しようとしている。
その過去の車検については、
あたりに書かれていたりする。
■ 事前の準備とか
ブログでバイクの車検を受けてきたという内容を見ると、
「車検を受けてきた! 合格した!!」
という内容が目立つような気がするのだが、実際の検査はそんなに簡単なものばかりではなかったりする。
(実際に簡単に済む場合もあるが。)
今回の検査場でもそうだったが、そういったブログ等の記事(の記載されている部分だけ)を鵜呑みにしたのか、書類の準備も無しに検査場にやってきて途方に暮れる受験者を見かけることも何度かある。
実際、管理人の本ブログでも「車検を受けてきた」という内容があっても、書類の準備や予約の仕方まで書いてある訳でもない。
もし本ブログのような偏った内容を参考にしてしまう場合には、書かれていない詳細について別途「バイク ユーザー車検」等のキーワードで検索をかけて下調べしてから実行するように。
そんな訳で、これまであまり表に出てこなかった内容の一部についても紹介してしまう。
まずは車検に先立って、必要最小限の準備作業を行っておく。
必要最小限というだけあって、これで万全という内容でもない。
ちなみに、今回もそうだが車検だからと言って、普段実施しないような重整備を実施する訳では無い。
日常的に行っているような内容でしかない。
(前回のXT660Zテネレ車検時には前後タイヤを交換しているが、管理人にとっては珍しいパターン。)
エンジンオイルの量程度は普段から確認している。
ブレーキのパッド残厚等は整備記録簿に記載するので、当然確認するだろうが、
今回は近々パッド交換する予定ということで、ひとまずそのまま受験することにする。
リザーバタンク。
ブレーキフルードの補充程度なら簡単なのだが、次回パッド交換時にまとめてフルード交換することにしよう。
フロントフォーク。
1000DSの方はショーワ製で620のザックス製とは異なりめっき下に錆が発生することは無い。
さすがに経年劣化でダストシールも傷んでいるが、もう少し頑張ってもらおう。
オイルクーラーも少しだけ汚れを落としておいた。
後ホイールまわりなど、チェーンオイル等の汚れが酷いので
軽く洗浄しておく
面倒ではあるが、キレイになるのは気持ちがよかったりする。
片持ちスイングアームの開放側も、
軽く洗浄。
ドリブンスプロケットまわりも、洗油や筆ブラシ等を使って洗っておく。
洗浄の他に、
各部に給油しておく。
レバーまわりは調整機構等もあるので注油箇所が多数ある。
本車は比較的贅沢?な造りなので、各部にピロボール的なものがぴろぴろしているので、
錆びつく前に給油しておこう。
手入れには気を使うが、こういった機構を装備している機種は満足度も上がる。
(最近のアジア系低価格機種の中には、鉄棒を曲げて板の穴に通しただけのリンク機構を装備する機種も見かけるが、管理人としては「もう少しどうにか出来なかったものか?」と考えてしまう。
コスト的に止むを得ない場合もあるだろうが、せめて交換用のリンクもオプションや社外品で設定してもらいたかったりする。
ちなみに、全ての機種にピロボール式を導入すれば良いなどとは思っていない。)
本車の場合、
リアサスペンションのリンクにもピロボール
放置すると錆び付く場合もあるので、ここは重点的に注油しておくのが良かろう。
ちなみに、「620」のアルミ製純正リンク(非調整式)はボールが錆びて固着した事がある。
(その後1000DS用の調整式リンクに交換している。)
その他、
片っ端から注油箇所には注油しておく
こういった場面、
使い易い注油器があると作業が一気に楽になる。
一般的な「潤滑スプレー」等だと、
油の粘度が足りずに、既にある潤滑剤を洗い流してしまうこともあるので注意が必要だろうな。
そんな訳で、洗浄や油脂の補給を済ませて、検査当日に備える。
■ 検査当日
今回もいつものように検査場に向かう。
たいていの場合、素直に検査合格する事が多いのだが、たまには検査に引っ掛ったりすることもある。
今回のように。
朝、無事に検査場に到着。
事務所の方で書類の作成や手続きを行う。
具体的には、(事前準備を含めると)
事前に、
・ (インターネットで)検査の予約を入れる。
・ 車検証や旧自賠責保険の証書、自動車税の払込証を用意しておく。
・ 点検整備記録簿を作成する。
当日検査場で、
・ 様式を入手(現地事務所で配布している)して記入する。
・ 重量税や審査、検査手数料等の印紙・証紙を購入して様式等に貼り付ける。
・ 自賠責保険に加入する。
といった流れ。
その後は、
・ 検査(ユーザー車検)の受付を済ませて、
・ 検査を受ける。
検査に合格したら、新車検証等発行されて、検査が完了。
晴れて2年間公道を走ることができるようになる。
検査は順に
・ 車体、車台番号の確認や、灯火類の確認等
・ 排ガス検査
・ 前後ブレーキ、速度計の検査
・ ヘッドライトの検査
といった流れで行う。
・・・ 今回は「排ガス検査」でいきなり引っかかったが。
(所謂「不合格」。 "HC"は「○」だったが、"CO"が「×」。 ちなみに規制前車両である。)
■ 緊急で対処したりする
排ガス検査で引っ掛ったが、その他の検査はスムーズに通過した。
ひとまず検査に合格していない状態で今後の対応について考える。
通常であれば、すぐに近所にある「テスター屋」に駆け込んで調整してもらうのだろうが、できればそのような対応は避けたい管理人。
排ガス検査で引っ掛った原因に「心当たり」があるうえ、もしそれが原因であったならテスター屋で調整してもらったセッティングも今後の参考にならない。 (テスター屋に良い印象を持っていないという理由もある。)
という訳で、ひとまず自分で対処できる方法で対処してみて、それで駄目ならテスター屋に駆け込むことにする。
さっそく整備が可能な場所に移動して、
車体左側(後気筒)燃料噴射装置のエアバイパススクリュを取り外す。
取り外す前に、締め込んで回転数を確認するのはお約束。
作業内容としては、エアバイパススクリュの確認とか ドゥカティ ムルティストラーダ620「ねこぱんち」 と同じ。
本来なら、事前に確認しておくべきだったが、すっかり忘れていた。
可能であれば、 エアバイパススクリューを清掃してみた ドゥカティムルティストラーダ620「ねこぱんち」 くらいの整備が実施できたら理想的だったのだが、エアクリーナーを外すだけで重整備になってしまうムルティストラーダにとっては、そうそう気軽には実施できない。
外したエアバイパススクリュは、
汚れている。
タールっぽい汚れが付着。
空気の流れも悪くなっているのだろう。
キャブクリーナー等で洗浄しておく。
同じく、前気筒のフュエルインジェクタのエアバイパススクリュに対しても、
フレームとサイドカバーの隙間から覗くエアバイパススクリュ
取り外したら、やっぱり汚れている。
清掃しておいた。
清掃したエアバイパススクリュを取り付け
ひとまず清掃前と同じ戻し回転数でセット。
その後、再び検査場に「再入場」して、
「排ガス検査」のみ受検。
今度は無事に合格。
今回はちょっと手強かったが、無事に検査に合格。
あと2年は公道で活躍できることになった。
走行距離がようやく8000kmを超えたということで、今後はもっと酷使されることだろうな。