■ ヘッドライト(ハイビーム側)にも大光量LEDを導入したい#02

 管理人が主にツーリング用途で運用しているヤマハXT660Z「ねこわさび」
 以前に行ったヘッドライト(ロービーム側)のLED化により、普段の走行時には十分満足できる光量を確保している。 (参考: ロービーム側をLED化前編 、 ロービーム側をLED化後編 )
 それに対して、対向車も無く、ハイビームを活用するような、本当に暗くて光量が必要な地域を走行する場合に、ヘッドライトをハイビーム側に切り替えると、標準のハロゲンランプを装備しているハイビーム側は、ロービーム側の光量と較べてかなり寂しい状況で、これは早急に対処しなければならないと、宗谷岬付近の夜道を走りながら思ったりしたのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ ハイビーム側のバルブ(電球)固定方法を再確認&別の固定方法を検討

 ヤマハXT660Zテネレのヘッドライトのハイビーム側は、
・ 一旦「ソケット兼用キャップ」にH7規格のハロゲンバルブ(電球)を挿入した後、
・ 「ヘッドライトケースの穴」に「ソケット兼用キャップ」を挿入して、
・ キャップをねじ込んでヘッドライトケースに固定する。
 という方式で、ヘッドライトにバルブを固定している。(標準状態では)

 「ソケット兼用キャップ」に一旦電球(バルブ)を挿入する関係で、そのままでは「一般的な電球の場合、接続端子がある部分にヒートシンクをもつLED」は、「ソケット兼用キャップ」にLEDを挿入することができず、バルブの代わりにLEDを固定できない。

 かといって、端子側にヒートシンクが無い、発熱を抑えた低出力低光量のLEDを導入するのも避けたかったので、なんとか大光量のLEDを取り付けできるように努力してみる。

■ 「ソケット兼用キャップ」とその「取り付け箇所」の確認
 前回、 ヘッドライト(ハイビーム)にLEDを導入#01 で、問題になった「ソケット兼用キャップ」
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こんな形状

 このキャップにバルブを取り付け、
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ヘッドライトケースにねじ込んで固定している。

 このキャップとバルブを取り除いた後の、ヘッドライトケースの穴(開口部)は、
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こんな状況。
キャップの前端部にある鍔(つば)にある、2箇所の凹部分に、ヘッドライトケース側の爪を通し、
キャップを回して、ヘッドライトケースに固定する。

 そんな訳で、「キャップの鍔と、凹部分と、バルブの台座を押さえる部分」が残っていれば、バルブをヘッドライトケースに固定することはできる。
 そこで、バルブの固定に必要な箇所「以外」を削ってしまい、「LEDのヒートシンク」を通せる「キャップ」を作成することはできるのだが・・・
 今回の場合、「バルブ兼用キャップ」が単品では補修部品として供給されない。
 (ヘッドライト上下とポジションランプに接続するためのワイヤハーネスがひとつの部品として設定されている。)

 そこで、何かキャップの代用で使えるもとはないかと探してみることにした。  イメージ 4
とりあえず、キャップの鍔の形状が分かるよう、紙に写しとってみた。

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さらに各部のサイズを計測して、

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代用品を捜す際の参考にした。

 他にも、キャップを撮影して、
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形状を確認しておいたのだが、

 その後、バルブとの接続端子をキャップから抜いて、キャップ本体を取り外すことができた。
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似たような形状の物体とキャップを比較して、バルブを固定できるような部品が製作できないか
検討中。

上の画像の場合、ポリタンク用のキャップ中央の凹みにバルブ側の鍔を嵌めて、
周囲を「キャップの鍔」同様に削りだし、バルブ(の代わりのLED)を固定できないかと検討している。
結果としては、部品の板厚が厚すぎて加工が面倒なのと、
「キャップの鍔」の形状で削りだしてしまうと、「ツマミ」の部分が無くなってしまう。
という点が問題になって、この方式は断念している。

 他にも、
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似たような径の容器等があれば、利用できないかと思って検討してみる。

・・・ そんなに都合よく、「ヤマハXT660Zテネレのヘッドライトケースに嵌まる形状の容器」
というのは転がっていなかったが。

■ 再度「ソケット兼用キャップ」の確認
 片っ端から似たような物体を計測したり、あれこれひっくり返したりしていたのだが、さすがに管理人が希望するような形状の物体が転がっているようなことはなかった。
 仕方なく、「ソケット兼用キャップ」を再度確認して、他の方法がないか考えてみる。
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キャップ

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こんな形状。
もし、管理人が3Dプリンターでも保有していたなら、とっとと部品をコピーしてしまうのだろうが、
そんな機材や技術は、現在の管理人は保有していない。

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左が「ソケット兼用キャップ」で、右がLED側の固定用「鍔」

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「ソケット兼用キャップ」側の凹みに、バルブやLEDの「鍔」を嵌めて、ヘッドライトケースに挿入する。

■ ひとまず試作
 外した「キャップ」で、再度サイズの計測等を実施したのだが、
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外したキャップが手元にあるので、キャップ本体を使って、直接「型取り」したりする。
画像の容器は、氷菓子の容器

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氷菓子の容器を「キャップ」の形状に切り出してヘッドライトケースにはめ込んでみた。
材質的に加工が容易なので、ヘッドライトケースに嵌め込むことはできたのだが、
強度的に無理があって、実際にバルブやLEDを固定することは断念している。

 続いて、ロービーム側の「インナーイカリング」と同様に、
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「チューイングガムの樽型容器」を切り出して、

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似たような形状の部品を作成してみた。
これも加工が面倒&取り付け部の強度的に無理がある。
という理由で、途中で断念している。

■ 別の固定方法も検討
 純正と同様、ヘッドライトケース側にLEDを固定するという方法に、無理を感じ始めた管理人。
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ヘッドライトケースのカバー(画像でヘッドライトケースを覆う黒い部品)に、筒型の部品を取り付け、
その筒型の部品とヘッドライトケースの間にLEDやバルブを挟み込んで固定する方式を考えた。
上の画像は、ポリタンクのキャップを「ヘッドライトケースのカバー」の穴に挿し込んだもの。

 「ヘッドライトケースのカバー」の穴に「ポリタンクのキャップ」がすっぽりと嵌まったので、
 この「ポリタンクキャップ」に穴を開けて、「ヘッドライトケースのカバー」の穴に挿し込み、LEDを固定してやろうと考えたのだが、
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管理人が使用予定の4000ルーメン級、冷却ファンレスH7互換LEDのヒートシンクは、
キャップの内径によりも大きく、このままでは本LEDを取り付けできない。

 という訳で、この「ポリタンクのキャップ」を利用する方法も断念。

 ただ、「筒型の部品を利用する固定方法」は、(理想的ではないものの)使えないこともなさそう。



 続いてしまう。