前回に引続きプレストhttp://www.presto-corp.jp/の試乗会についての話である。
今回は、折角の試乗会なので「普段まず乗ることが無い機種」に乗りたいと考えた管理人。
試乗車の中で最も管理人に似合いそうも無い機種、R1(YZF-R1)を借り出してみた。
R1は逆輸入のフルパワー仕様と国内仕様の2台が用意されており、選択することができた。
ここで管理人は迷わず国内仕様を選択。とりあえずR1に乗ってみる事が重要なのであって、特にこの時点で最高出力等には興味が無かった。現実世界の管理人はネット上での偽りの人格とは違ってチキンなのだ。
 
とりあえず、跨ってみた感想は、腕をまっすぐ下に伸ばすかと思うような前傾のポジション。
現有する最もポジションがキツイ機種がハンドルをVFR800用のアップハンドルに変更したCBR1100XXである管理人にとっては、久しぶりのレーサーレプリカ乗車である。
それでも思ったほど腕は辛くない。自然に前傾になるような感じなのだろうか?
管理人が所謂レーサーレプリカと呼ばれる機種に乗っていた時代には「前傾姿勢」=「ハンドルは果てしなく遠く低い」といったイメージであった。
当時はその低くて遠いハンドルがレーサーレプリカには必要なのだと信じていたのだが、さすがに無理があったのだろう。その後、NSR250も「’89型」から「所謂ガルアーム」に替わる頃にはハンドルが近くなったはず。
ただCBR1100XXが出た頃のホンダ車は本当にハンドルが遠かった気がする・・・。
 
話をR1に戻すと、正直なところ試乗前はあまり期待していなかった。というか「物珍しさで乗せてもらった。」というのが本音である。
エンジンに「クロスプレーン型クランクシャフト」を使っている事は国内仕様の解説ページを見て知っていたのだが、それほど気にも留めていなかった。
そんな調子で走り出してみたが、発進には特に気を遣うような事はなかった。極普通に低回転のまま走り出したつもりだが、エンジンがストールするような事も無い。もちろんワザとストールさせようとすればエンストするのだろうが。
とりあえず国道に乗り出してみるが、最初はエンジンの爆発間隔が不均等であるためか、「?」と思った。
しばしば不調の並列四気筒のバイクを試乗することもある管理人だが、R1を極低回転で走らせた際の感覚がまさにそんな感覚だったのだ。4つのシリンダーのうち、一つか二つが爆発していない感覚とでもいうのだろうか。(この辺は素人なので細かな点での違いは解らない。)
その時は一瞬、いつもの習慣で「マズいな」と思った。
ただ、そのままスロットルを開けていったら、そのままゴリゴリと回転が付いてきて一気に加速していく。この際の加速感は結構ある。正直「!」である。
不調の4気筒車の場合は休んでいた(サボっていた)気筒がある回転数で突然復活して急に加速を始めるのだが、そんな様子は全く無い。
V型4気筒の太鼓叩き的な加速でもない。管理人にとっては新鮮な感覚である。
この加速の感覚は予想外に面白く、必要も無いのに加減速を繰り返してみる。もちろん後方・前方・周囲の状況に問題なしを確認のうえである。
直線の加減速だけで遊べるバイクには久しぶりに乗った気がする。
昔々、管理人がまだ「所謂アメリカン(タイプの)バイクなどバイクでは無い。」と教えられて素直に信じていた頃、ハーレーのダイナワイドグライドに乗せてもらって驚いた事を思い出した。
何事も喰わず嫌いは損だという事なのだろう。
 
そんな事を考えながら国道を外れて県道へ入っていくのだが、直線の加減速だけでなく当然カーブも曲がる。さすがに最新のレーサーレプリカ、「自分が上手くなったかと思わせる」能力が絶大である。
普通に交差点を曲がっても面白い。そこから加速すればゴリゴリ加速していく。
このゴリゴリ加速というのも、2サイクルエンジンが「ゴリゴリ言って加速する」のとは違って「ガリガリ」とでもいうのだろうか?
両者の違いを本ブログを読まれている普通の人には解らないだろうが、書いている管理人にも解らない。
とりあえずどちらも「前に出るぞ」という意思を表す擬音語であろう。
収拾が付かなくなったので詳細についてはヤマハのR1のページhttp://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/yzf-r1/index.htmlを参照としておく。
とりあえずこのエンジンが面白い事は十分判った。そして少し余裕が出てきた管理人。出発前に担当者から「モード切替スイッチ」について説明されていた事を思い出し、一旦停止して一息入れ、モード切り替えを試してみる。
イメージ 1
 
通常モードよりもスポーティーな設定のAモードで走ってみるが、最近の電子制御が進んだ四輪も二輪も、車両の性格付けも電子的にできるようになったという事で、確かに走った感覚は違う。確かにAモードの方が加速するような気はする。ただ気分的なところが何割を占めるのか判断しかねる管理人。
厳密に判断するにはもっと長期間乗り比べる必要があるのだろう。
ただ、どうせR1に乗るならAモードを多用することになるのだろうと勝手に思うところである。
 
 
道路脇には桜の木が並び、緩やかな左右のカーブが連続する試乗コース。
桜の花びらが舞う中R-1を走らせる事ができたのは、短い距離ながらも非常に楽しかった。まさしく試乗日和である。とても貴重な経験をさせてもらった。
イメージ 2
 
仕事中の白いバイク達の横を抜けて無事にヤマハの店舗まで戻る。
国内仕様のR-1が予想外に楽しかったので、たぶん更に続く。
 

 


 

サイト「ねこのす」 http://nekonosu.nekonikoban.org/index.html

ブログ「ねこかんす」https://ameblo.jp/rcxfw053/

 

 

20240623 更新