CBR1100XXに限らず、たいていのバイクの燃料タンク(以下「タンク」)とシートは隣り合っている。
バイクのシートはシートベースにシート表皮を金属製の針(タッカー:所謂「ホチキス」針の大きいもの)を使って留められている。
ライダーが座るシートはライダーの荷重で変形するとともに微妙に取り付け位置が移動する。
そしてシートとタンクの接触面が擦れ合う際、この金属製の針がタンクの塗装等を傷つけてしまうことがある。

 

タンクとシートが接触している部分は外部から見え難い箇所なので、仮に傷が付いても外観上の問題はあまりない。
しかしながら金属製のタンクに傷が付くと、塗装が剥げ内部の金属が露出し、錆が発生する場合がある。
バイクのタンクが錆びるということは非常にマズイ状況である。
過去タンクの錆により燃料系統を詰まらせたり、ガソリン漏れが発生した経験がある管理人としては、錆の発生は何としても避けたいところである。

 

この対策法としては特に難しいものではなく、タンクに適当な保護シールを貼って表面を養生するだけ。
管理人が行った対策についてCBR1100XX「ねこにこばん」の例を報告。
タンクとシートの接触部分。
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そしてシートの裏側のタッカー針の様子。(画像はシート後端)
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(今回の内容とは直接関係ないが、国産のバイクのシートはどれもシート表皮の大きさに余裕があり、タッカー針でしっかりシートベースに留められている。これに対して国産以外のバイクのシートは[管理人が見た数少ない例によると、たいていの場合]シート表皮の大きさがギリギリで、タッカーの針でかろうじて留まっている状況が多い。場合によってはタッカーの針がシート表皮を留めておらず、空振り状態でシート表皮が浮いて中のクッション材がはみ出している場合もある。タッカー針をステンレス製にする事も良いが、シート表皮の大きさを検討していただけると嬉しい。高級な四輪も作っているメーカーだし、しっかりした価格もつけているのだから。)

 

適当な保護シール(画像は古くなったゼッケン用のカッティングシート)を適当な大きさに切り、タンクとシートが接触する部分のタンク側に貼り付けていく。
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CBR1100XXの場合、この程度の対策でタンク表面に傷が付くことは避けられる。
保護シールは特に専用の物を用意しなくても、あまり接着力が強力過ぎず、色が目立たないものであれば良かろう。ちなみにXTZ125の場合は、白色の低粘着シールを貼り付けているが外部から見えない位置なので気にしていない。

 

タンクの見えない部分の傷など気にしない人は気にしないだろうが、大して手間がかかる訳でもなく、自己満足だと思って対策しておけば余計な心配をしなくて済む。参考まで。

 


 

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20240623 更新