お掃除がまったくもってできていなかったので
午後からゆっくり出てきて、チマチマと大掃除らしき事をしております
普段から、あまり整理整頓できてないので片づけをするだけで大掃除
たまっていたウェスを漂白剤に付けながら
熱湯で…待ち時間が結構あるのでちょっと思い立ってPCに向かっております
長くなってしまったのでお暇な方だけお進みください。
そこで今年1年間、大量に触っているスーパーカブ110に付いてちょっと…
もともとOPEN100用のヨシムラヘッド専用に作られた鍛造素材のピストンですが、
じい様の要望もあって、同じ素材で寸法違いのピストンを作れないかと言うことで
スーパーカブ119ボアアップ企画
これが、なかなかの好評でGWからはじまって休む間もなく施工させていただきました
ボアアップをしていただいたみなさまありがとうございますm(_ _ )m
正直に申しますと、ここまで作業のご依頼があるとは思っていませんでした
ましてや、わたし自身がここまでのめり込むなんて…
じい様がスーパーカブ110のマフラーを夢中になって制作しているときに…
あ～ぁ！おわったな
そして、マフラーの完成度があがってくるたびに試乗させに来るのですが
まったくもって興味が持てなかったんです
誰でも交換できるようなマフラーとエアクリBOXの交換でpower
ができるすごいなと思ったのは
事実です。エイプのパワーアップは誰でもできると言う訳にはいかないエンジン部分だったもので
それでも、スーパーカブにそんなにpowerをあげてどうするの
ビジネスバイクのスーパーカブでしょ
カブはカブ、もともと速く走るためにつくられたものじゃないんだから
やったってたかが知れてるし、
車両本体価格がそれなりの金額なんだからメーカーだってそれなりにしか考えてないし
速くしたら色々な部分がもつわけないじゃん
だから、お金をかけるだけもったいない
大人しく、ビジネスバイクとしての天命をまっとうすればいいじゃん
なんて正直に申しますと思っておりました。
なぜなら先代の合わせフレームのカブはどうしたって剛性も足りないし
フロントブレーキをかけると…
”ピヨン”ともちあがるんですよ～
どう考えても速く走ることを考えてないでしょ
エンジンはモンキー系のfullチューンが可能でもそれに見合うだけの
車体剛性だったり、足回りだったり足りないでしょ
というのが、スーパーカブに対する私の見かたでした m(_ _ )mスミマセン
ところがですよ
まだ、開発初期段階の時に何度もエンジンを降ろし
作業場にフレームの状態で放置されていることがしばしあった時に
たまたまCBR250R(MC41）を触っていると…
CBR250Rをなんだこの大きな ”カブ ”はと…
そうなんです、触っている感触がスーパーカブ110とCBR250Rが似たような雰囲気だったんですよ
同じではないんですよ
相手は250ccでカブは110ccなんですから
でもね、エンジンを降ろしたり、組み直したり、サスペンションばらしたり
いろいろ、作業をしているとどうしてもパーツ構成や剛性が似ているんです
でも、その時はそれくらいのことしか考えていなくて
逆にCBR250R（MC41)を仲間内ではスーパーカブ250と言っていたくらいです
ただの笑い話ですよね
そして、世間では125ccのGROMが発売されて
わたくしもGROMをさわる機会が出来ました。
作業場には車体からエンジンが降ろされてフレームむき出しのスーパーカブ110が
隣には外装をはがされた GROM が…
たいして変わんなくないか？
逆に GROM の方が…
そしてスーパーカブ110のボアアップが完成してサーキットに向けて調整中に
あっれ～
意外ということきくんじゃない…あれをこうして、これをこうしてなどなど試験的に色々やってみると
これがどうしてなかなかオートバイとしての機能をちゃんと持っているではありませんか
そして以前、CBR250Rを見た時に思っていたことを思い出した
あぁ、そうかスーパーカブ110も色々調整してあげればちゃんと機能する？
そりゃそうですよね、東南アジアではレースにも使われるベースになっていて
タイなどでは5人乗りとかするんですものね
やわなフレームだったり足回りだと駄目だよね
それからです、スーパーカブ110に対する考え方やものの見方が変わったのは
車体に対しても、エンジンに対してもです
メーカーの開発の人たちが何を考え、どうするためにこのパーツが付いている
どうしてここにはこんなパーツが付いているんだろうか
何をねらってこんな風に仕上げているんだなどなど
見る物、触るものすべてが新鮮に見えてきて
おこがましいことですが、やればやるほどメーカーさんとの知恵比べをしている感じなんです
当然、私とは比べられないほどの知識と優秀な頭脳を持っている方たちと
部品を目の前にしてだましあいをしていると言うんでしょうか
面白いんですよね
そして、やればやっただけ良くなっていく
なんか、難問を解読したよな。暗号を解読したような。
これまでにレーサーのエンジンとか色々やってきましたが
こんなに新鮮で、楽しいのは何とも言えないです
さらに、エンジンを開発後、当然自分自身も通勤に使ったりと
色々な症状や状況下において確認をしたいので日々のあしに使うようになりました。
すると…
乗っていて楽しいと言ううか何と言ううか
いままで普段の足には小柄で便利なアドレス系をこのんで使ってきましたが
スクーターにはない、なんだろうカブなんですがバイクに乗っている
自分が操っている感が非常に強く感じるんです
わたくしも職業柄、色々な排気量、色々なスタイル、色々な種類のバイクに乗ってきました
当然、使い分けてツーリング行ったり、普段乗りに使ったり、サーキットに持ち込んだり
色々やりました。
でも、またがって乗っているだけでなんか楽しいといううか
おもしろいといううか
不思議な感触なんですよ ”スーパーカブ110 ”って
いままでなら絶対に行かないような距離を ”スーパーカブ110 ”ならいけてしまう
それでいて、サーキットに持ち込んだ時に面白いんですよね～
そしてそして…
サーキットに持ち込んだ時に感じたことですが…
みんなの見る目がやさしい
いつもだと煙たがれているような、遠くから見られる感が無いんです
みんな笑顔で見てくれるんですよ
これって、すんごく新鮮でしたね～
されに、車検員のあのやさしい態度
何年もバイクのレースをやっていてこんなに幸せに感じたことはございません
て言うくらい
長くなりましたが、
”スーパーカブ110 ”楽しいっす
なぜ、いままで触らなかったのだろうと後悔しておりますが
これからは、いままで敬遠して損した分まで触っていこうと思います。
もっともっと、素晴らしいスーパーカブ110になりますよ～
バイク ブログランキングへ人気ブログランキングへ ←クリックお願いしますm（__）m