結果から言うと、批判はしないが、地域枠などの推薦入試合格者に対して不公平感を持っている受験生も多く、自分たちよりも学力的に劣っていると感じる一般入試合格者が多いようだ。



 しかしながら、現実として、地方の深刻な医師不足がある。



 医学部医学科の推薦入試のある大学は好きになれないと一般入試合格者の多くが言う。



 理由を聞くと、医学部受験の本当の辛さを体験してないからだと言う。



 苦しんで勝ち取った合格とは違うというのである。


 それに加えて、度重なる不正入試、一般受験者が批判の一つでも言いたくなるのも自然であろう。


 受験要項に明記はされていないが、地域枠などは、県外受験者が受験しても、相当不利である事実がある。


 地方の大学を見てみると


『何でこの高校からこんなに合格者が出てるの?』


って感じることが良くある。


 逆に、どうしても医学部に行きたいなら、自県の地域枠を狙うのが良いかも知れない。


 その点で言うと、福岡県は、国公立医学部が九州大学医学部しかないのは、とても不利だ。


 九州大学医学部は、推薦入試もなく、福岡県は、ちょっとしたワンチャンがないので、受験生は可哀想な気がする。


 もう一つくらい国公立医学部があってもいいのではないかと思う。


 福岡大学、久留米大学ともに、資産家の子息が多いし、産業医科大もその傾向がある。


 福岡で、経済力の弱い一般家庭から医学部に進むには、勉強して九州大学や他県国立大学の一般入試しかない。


 他の県であれば、推薦入試で合格するだろう優秀な人材の多くが医学部進学を諦めているのである。


 地域枠や推薦入試で合格した人は、その人たちの夢も背負っているのである。


 一般合格者から下に見られないように、頑張って欲しい。