1. 勝本光平 会員
 先日出雲市で開催された米山記念奨学会の研修に代理で行ってまいりました。
その内容を報告します。
 2690地区では,普通寄付は5千円/人,特別寄付は1万円/人です。本年度の新
規奨学生募集人員は16名ですが,先行の目安・基準が曖昧であるとの指摘もあり
,現行の5ヶ条から6ヶ条になっています。日本語の能力,複数の推薦者の条件
,国籍などは従来通りで,1年を超える支援奨学生は全体の20%程度とすると,
なっています。一方で,奨学生とカウンセラーとの間での,セクシュアルハラス
メントやパワーハラスメントが,研修の議題として取り上げられました。奨学生
としてはカウンセラーのアドバイスに逆らうと奨学金の支給を止められるなどの
心配もしているようです。このアドバイスがセクハラ・パワハラに繋がりかねな
いと指摘されています。地区管理委員会では,このような場合にはすぐに知らせ
よと,指導しているとのこと。

 

2. 岩城孝男 会員
 研修会は米山奨学会担当の私が出席すべきだったのですが,当日所用があり,
結局回り回って勝本会員に出雲まで行っていただきました。
 米山記念奨学会についてご存知ではありましょうが,改めてご紹介します。米
山梅吉翁は,三井銀行や三井信託銀行で活躍し,大正9 (1920) 年の東京ロータリ
ークラブの創立に力を尽くし初代会長を務めた方で,1946年,奇しくも演者が生
まれた年に亡くなっています。常々「何事も人々からしてほしいと望むことは人
々にもそのとおりにせよ」と口にしていたと。米山記念奨学会は,[元々東京RC
の米山奨学事業として1952年に発足し,]1967年,現在の形になりました。米山
家の資産を元にするのでなく,ロータリアンの寄付を原資として運営されていま
す。米山翁については,その生涯の活動に関する書籍を大田原文庫に入れておき
ますので,ぜひご覧ください。
 勝本会員のお話と重なりますし,米山奨学会の豆辞典もございますが,少し紹
介します。会員は毎年寄付を重ねておりまして,それが一定の額に達すると,そ
の額によって功労賞が授与されます。また,世話クラブでは一名のカウンセラー
が選ばれ奨学生の各種の生活面等でのケアを致します。奨学生は第一例会に出席
し,会長から奨学金を手渡されます。
 現状では危機管理が議論されています。ひとつは,天災や本人が関わる事故な
どの際の対応。二つ目は,カウンセラー自身のハラスメントに関するチェックで
す。カウンセラと奨学生か個人の関係を逸脱する行為はダメですが,家庭内や学
校内ではどんな問題が起こるかわかりません。預かる家庭と学校との連絡が重要
です。さらに,宗教やその国の習慣に関係する問題にも注意が必要です。例えば
挨拶一つをとってみても,多様なやり方があります。諸々のQ & Aがハンドブッ
クには書いてありますので,ぜひ参考にしてください。会員にはいずれカウンセ
ラの順番が回ってきます。その節にはよろしくお願い申し上げます。