ボチボチとタコの便りも聞かれるようになってきたので、長野君に電話を入れると
「明日は素人さんのグループ6人を入れて10人なんです 乗れますけど… 」
「ほな、また今度にしとくわ」
オマツリばかりでは、釣ってる方も長野船長も大変ですからね
仙正丸さんへ電話を入れると、女将さんが「いや~ 久しぶりですね」
長野君とこへはたまに行ってますが、仙正さんは10ヶ月振りですから
早朝 ゲートに行くと、船長が眠たそうな目で、 誰やろ? と運転席を覗き込んで私の顔を確認すると
急にニコニコして 「久しぶりですね~」 嬉しい反面 複雑な気分です。
続々と車が入ってきて、駐車スペースはほぼ満杯
乗船する際に数えると20名以上のお客さん
恒例の袋クジは、これまた恒例の二桁番号で11番 ブービー賞
メバルやったら 帰ったろか!という人数ですが、まあ タコとキスなので何とかなるかな?
左舷胴に釣座をキープ 隣が空いてる? ラッキー?
いえいえ 恐怖の電車組 
鍵庄さん 木本さん も含めて、 不思議なことに 電車のお客さんで 上手い方 を見たことがない。
何故か、ハチャメチャの方が多く いつも何かトラブルが多発してます
私の中では 電車=何か起こる パブロフの犬になってます
配られたエサを見てビックリ なんと 豚の脂
と イワシ
豚脂 手羽 鮭アラ はいつも持参してますが、配給されるのは初めてのことです。
お隣のお爺ちゃんがデッカイ豚脂を丸まま付けようとしてるので、
私の持参したエサを見せて、「それではデカいん違いますか~上げる時 ごっつい重なりますよ
これぐらいでエエと思うんですけどね~」
「脂は使ったことがないので、どない使うんか知らんねん」
「ナイフでこれぐらいに切って付けた方が良いですよ」
お爺ちゃんは、そうかそうか とナイフを取り出し 脂を切ろうとしますがなかなか切れず冷や冷やもの
「無理に切ろうとしたら滑って手を切りますよ ナイフを押したらダメです 何回も引いて切らな危ないです」
ようやくエサも切れて無事テンヤに装着
まずは舞子前でタコから始めます。 皆さん40号のテンヤ? 何か道糸の角度がバラバラやな~
私はテンヤのロスが嫌で、太めの6号を使ってるので、 テンヤを50号に変更
自分のはほぼ真っ直ぐ お爺ちゃんのは左斜め 右側電車組さんのは船底へ 
何じゃこれは? まあ自分のが真っ直ぐやったらエエか
200~300グラムの小ダコが何杯か乗りますが、お爺ちゃんは慌てて撒いて息切れしてバラシ
その内 トップガイドに道糸が絡んでるのを無理矢理合わせて 穂先骨折
またまた お爺ちゃんにヒット 余計なお世話ですが、
「また乗りましたね~ 早よ巻くことないですよ 最後まで同じスピードでやったら取れますから」
お爺ちゃんは若干スピードを緩めて ヨイショ ヨイショ
無事300グラムをゲットです
そうこうしてると、潮の動きが変り オマツリが多発しだします。
私に直接関係はないのですが、お爺ちゃんと電車組 もしくは電車組とお爺ちゃんのお連れさん
両サイドからのオマツリなので、仲乗りの山田君が常に私の隣で解き作業です
当然 私の道糸も少し手繰られてますので、小休止
私には乗るのにお爺ちゃんの乗りが悪くなったので、場所変えの時に、
「脂がふやけてませんか? 長いこと使こてると脂が抜けてますから、新しいのに交換した方が良いですよ」
お爺ちゃんは、そうなんか~? という顔をして、早速 エサの交換。
実際にエサの交換が効いたのかどうか分かりませんが、
そこからお爺ちゃん なんと3連チャン ゲット
10時頃になると、キス釣りへ 場所移動です。
須磨のキスは何故か? 誘いまくり釣法 には相性が悪く、 家島のように釣れません。
それならと、家島早潮仕様の1.1m(緩い時は0.8m)で始めます。
キスがかたまって居るのか?なかなかアタリがありませんが、 ピリピリッとしたアタリがあり、
ゆっくり竿で誘うとプルプル? 軽くアワセを入れ、 上げてみるとちゃんとキスがヒットしてます
チラッとお隣さん(電車組)を見ると、ガッチョ
仕掛け長~
投げ釣仕様やん
船首からズラッと ガッチョ トラギス のオンパレード 皆さん 仕掛けが長いのと寝かせ過ぎです。
スグに恐怖タイムがやってきました
仕掛けを寝かせても、たまにデカいキスが釣れるので、ほったらかし釣法のツケでオマツリ連発
3回目に、とうとう我慢も限界
仲乗り 山田君に「仕掛けが長過ぎるから 言うて
」
酷い時は私の左右と反対側(右舷)との三角関係
おまけに タコと同じ道糸でやってるので、そら仕掛けの入り方も一緒にはならんわ
反対側では、タコもキスも電動リールでウィ~ ン
両隣さんの仕掛けがいっきに船底へ 私は錘で底をトントンしてたのに一緒に船底へ
気を取り直してまたトントン
お爺ちゃんの穂先を見てると小さなアタリ
上げて見るとエサが無い
何回もエサだけ取られてますので、 ダメ押し 大きなお世話です。
「ピリピリってきませんか?」 ウン ウン と頷いてます。
「小さいアタリがあったら、ゆっくり竿を上げて誘ってみてください」
「誘ってもアカンかったらそこで止めてみてください ええアタリが出ると思いますよ」
5分も経たないうちに、お爺ちゃんがヒット
「ホンマやな~ ええアタリに変ったわ」
昼からは、またタコ釣り お爺ちゃんはまたまたエサを新しいのに換えてます。
全体的にタコの反応が悪い中 お爺ちゃんだけ乗りが良く 何回もばらしてましたが3杯ゲット
下船時にお爺ちゃんから、「今日は色々教えてもうて助かったわ」
たいしたことは言ってないし上手い訳でもないのですが、お世辞でも嬉しいですね
大人数の中 オマツリだらけでストレスもありましたが、この一言で救われました
本日の釣果

タコ 最大1キロ含め13杯 キス ピンの口掛かり放流を含め 14尾
当然 竿頭は船尾の方々 タコは20杯 キスは21尾がトップ
あの状況では上々の成果ということにしときましょ

初物 タコ刺 梅肉で頂きました