旧大分交通本社には実はレールが眠っていた!! | 大分県バス文化保存会 代表ブログ

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生まれたばかりの私は、
母に抱かれ、特急バスに揺られ
この町にやって来ました。

山と海、一面と続く松林…
幼い私の唯一の楽しみは、
街からやってくる
特急バスを眺めることでした。

昭和52年 陸の孤島国東
ここから全てが始まりました。

平成16年4月、大分市新川に複合商業施設「Dプラザ」がオープンしました。


この場所は、かって別大電車の新川電車基地でした。昭和47年に廃止になり、電車基地をそのまま利用して長く大分交通の本社ビル兼倉庫として利用されました。


ちなみに50年代までは同じ敷地内に「ソーラー新川」というカフェテラスがありました。回りが池になっていまして、ガラス張りの上から水が流れているんですよ!
「次は新川、大分交通本社前、お食事喫茶のソーラー前」


バスの車内放送が懐かしい限りです。
さらに一時期は大交バッティングセンターも併設されておりました。


さて!本題に入ります!




ご存知のとおり電車車庫を改築して長く倉庫として利用されておりました。


鉄道ファンの皆さん。ムズムズしませんか?


このような倉庫を見ると、ひょっとしたら中に何か鉄道時代の痕跡が何か残っているのでは?こう思った方も多いのでは!?


えー実は我輩この当時、仕事で大分交通さんに関わっておりまして、本社ビルや倉庫に時折出入りしておりました。


今さらではありますが、部外者立入禁止の禁断の倉庫内には、実は痕跡どころか当時のレールがそのまま残っていたのです!!


あ・・・すみません残念ながら写真はありません!ごめんなさい!!
今となっては撮らせてもらえば良かったと非常に後悔しております。


とにかく初めて入った時はビックリしました。感じとしては、当時のレールの上からそのままコンクリートを流しこんで平らにした感じで、そこら中にレールの頭が見えている感じでした。天井には架線の跡もあったと思います。


ちなみに裏はこんな感じです。


こんなのも隣にありました。


これが平成16年まで、人知れずそのまま残っていたんですから凄いところです。今残っていたら、元電車基地見学ツアーなんて出来たかも・・・笑



壊されてしまったのはファンとしては残念ですが、時代の流れなので仕方のないところです。大分交通さんも当然営利企業ですし、なんと言っても新川の数少ない一等地ですので、有効活用して多くの県民の皆さんに利用してもらうのは当然の流れかもしれません。


[最後おまけ]


かって西大分の公園に展示されていた別大電車の501号車です。残念ながら解体されてしまいました。


誰か救いの手を差しのべる事は出来なかったのでしょうか?
残念です。本当に残念です。
そして自分も何も出来ない1人である事が悔しい限りなのです。




















解体作業の時に建物の下からザクザク出てきたレールと敷石の一部は、移転した大分交通本社新社屋の玄関にモニュメントとして残されております。



[写真は当時ご許可を頂いて撮影しております。]