まいにちフランス語・スペイン語 | 転妻よしこの道楽日記

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フランス語・スペイン語ともに初歩なので難なく続いている。
さすがに○回目の入門となると、適当に聴いていてもまだ大丈夫だ(殴)。

それでも、ゆっくりやるからこその発見がいくつかあった。
特にスペイン語の発音については、
これまでいろいろと疑問に思っていたことが解決しつつある。
スペイン語のsが、必ずしも日本語のサ行音ではないということを
今回の講座で明快に言って貰えて、私は本当にスッキリした(笑)。
s音はサセスソと同じだから簡単、siだけは「シ」でなく「スィ」、
という説明をされることが多く、確かに日本語話者にとっては、
そうやって発音すれば通じるので、この考え方はわかりやすいのだが、
私は放送で聴いていて、外国人講師の発音のほうは、
必ずしもそうなっていないことに、ここ何年も違和感を持っていた。
彼らの発音はもっと籠もっていて、[s]のような鋭い歯茎摩擦音ではなく、
私にはずっと、英語の無声thに近い感じがしていた。
それがあながち間違っていなかったことを、私は今年の講座で知った。
スペイン語のsiは、よくあるカタカナ表記の「スィ」よりも
日本語の「シ」にかなり近いということや、
スペイン語話者の中には、sをzの音(つまり英語の無声th)で
発音する人も少なくないことなど、私は初めて理解できたのだ。
……もしかしたら、今までの講座でもそういう説明はあったのに、
単に私が聞いていなかっただけかもしれないが(爆)。

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という話を書いていて思いだしたのだが、
そういえば娘はかつて、日本語の「キ」の音が巧くなかった(^_^;。
はっきりとした異常構音というほど目立つ音ではなかったので、
普通に話していて指摘されることは多分なかっただろうと思うのだが、
彼女の「キ」には微かな側音化が起こっていて、
私はそれが気に入っていなかった。
娘が5~6歳の頃に私はそれに気づいて、
いずれどこかで矯正すべきだなとずっと考えていたのだが、
こういうことはある程度の年齢になってからでないと巧くいかないので
(というのが私の長年の持論なのだが、世の中には異論もあるようだ・汗)、
ともあれ私は我慢しつつ、時期をうかがっていた。
なぜ私がこのようなことにウルサいかに関しては長い歴史があるのだが、
私の過去(爆)については、また、いずれ。

……で、かなり最近になって、娘は正しい「キ」音を獲得した。
学校で英語を勉強する年齢になってから、
調音点のどこを使えば何の音になるか、
ということに彼女なりに意識が向くようになったので、
日本語の「キ」は「カ」「ケ」「ク」「コ」に較べると
舌の盛り上がる場所が前寄りになり、硬口蓋に近づいている
(音声学で言う「硬口蓋化」が起こっている)ということが、
頭と体感の両方で理解できるようになったのだ。
調音点を意識的に前寄りにすれば、「キ」音が楽に出せるような気がする、
という意味のことを、あるとき娘は自分で悟って、言った(^_^;。
それで私が、彼女のかつての音と新たに獲得した音の違いを
理屈で説明してやった。……やっと私の出番が来たのだった(^_^;。
その後、本人がとくと自分の発音を比較・検証してみたところ、
彼女のかつての「キ」音では、呼気が口腔の片側から出ていたそうだ。
「長い間、『キ’ノ・ツラユキ’(紀貫之)』、って発音しよったんよ(^_^;」
という娘の再現・述懐には、笑った。

かくして、娘の「キ」音はめでたく改善されたわけだが、
果たして今後彼女は、それでも二種類の異音を忘れることはないのか、
或いは、使用機会の無くなった「キ’」を自然に放棄するのか、
なかなか興味深い(笑)。