愛用の電動歯ブラシのヘッド部分が、そろそろ弱ってきたので、
新しいものに買い換えようとしたら、ヤ○ダ電機では見当たらなかった。
私が使っているのは、10年くらい前に某通販で買った、
全体に小ぶりの、『スリム』というシリーズなのだが、
最近は主力商品ではなくなったらしく、このサイズの替えブラシは品切れだった。
それで、暑かったが仕方なく、炎天のもとデ○デオまで足を伸ばした。
そうしたら有り難いことに、今度は、あった。
今後また、品切れだとかなんだとかで入手に難儀すると困ると思い、
3パックほどまとめ買いすることにして、レジへ持って行った。
「いらっしゃいませ」
と私から品物を受け取った担当の若い男性は、
「『スリム』用で、よろしかったですか?」
と、ほとんど機械的に言った。
メーカーは同じでも、『スリム』以外に『スタンダード』など、
異なる電動歯ブラシのシリーズがあり、直径もそれぞれ違っているから、
替えブラシ等のパーツを間違って購入すると、合わない可能性があるのだ。
「適合製品というところの番号を確認しましたから、大丈夫だと思います」
と私は答え、担当者も、
「わかりました」
とうなずいて、レジを打った。
……しかし私はこのとき、全然別の会話が不意に頭に浮かんだ。
「『スリム』用で、よろしかったですか?」
という男性の問いかけは、洋服売り場でよくある、
「サイズはLで、よろしかったですか?」
などという、販売員の口調とよく似ていた。
暗に、『このヒトだと3Lくらい行かないと入らないんじゃ……?』
と言いたげな、あの雰囲気だ。
担当『スリム用で、よろしかったですか?』
転妻『なんだと!?おまえ、いくら私が太っているからと言って、
口まで、太っとりゃせんわ!!』
担当『い、いえ、そのような……』
転妻『肥満体じゃけ歯まで肥満じゃ言うんか、ワレ!!』
担当『ももも申し訳ございませんっっっ!!かか勘弁して下さい!!!』