この記事を書いたのが2007年10月だったが、あれから3年以上を費やしたのち、
たかこ(和央ようか)さんのドラキュラが、ついに実現することになった。
フランク・ワイルドホーンが当初語っていた通りの時期には
この作品が上演されなかったことを考えてみても、
恐らく、この3年には様々な紆余曲折があったのではないかと思うが、
たかこさんは、有言実行の人だった。
ミュージカル ドラキュラ(フジテレビ)
女性で世界初!和央ようかドラキュラ伯爵(SANSPO)
ミュージカル「ドラキュラ」のイメージカット(SANSPO)
私はたかこさんを技術面で「巧い」と思ったことは少ないのだが(爆)
彼女の持つ雰囲気、特に性というものを捨象したような独特の存在感は、
一般的な意味での「女優」とは違うものだと、常々感じていた。
退団して外部の舞台に立つようになった今、たかこさんの存在意義は、
もはや「宝塚の男役」ではないのだが、かと言って彼女は私の見る限り「女優」でもなく、
そのような演技者としての彼女を許容する既存の舞台は、もう無いのではないかと
私はずっと思っていた。
しかし『ドラキュラ』は、設定を見た範囲では、かなり面白そうだ。
何より、たかこさんのコメントが、いいと思う。
『男性の共演者がいるなかで、男性の役を演じることにどきどきしてる部分もあります』
『男性でも女性でもない独特の空気感を醸し、なぜか魅かれてしまうドラキュラを演じたい』
宝塚を離れた『和央ようか』が挑戦し、新たに構築しなければならないものは、
まさに彼女が言っている通りのところにあると私も思う。
作品的にどうかということとは別に、私は彼女がこの課題に対し、
どのようなカタチで回答してくれるのかを見たいと思っている。