アレクセイ・ゴルラッチ ピアノ・リサイタル | 転妻よしこの道楽日記

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19:00開演、西区民文化センター。

プログラム:(オール・ショパン)
ワルツ 作品69-2
華麗なる大ワルツ 作品18
舟歌 嬰へ長調 作品60
幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61

4つのマズルカ 作品67
4つのマズルカ 作品68
バラード第2番 ヘ長調 作品38
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31

アンコール:
ショパン:エチュード 嬰ハ短調 作品10-4
シューマン:幻想小曲集 作品12 第7曲「夢のもつれ」
ショパン:英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53
ショパン:エチュード ハ長調 作品10-1

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ほとんど予備知識なしに聴いたのだが、実に面白かった。
オールショパンだったのだが、私が「ショパン」で思い浮かべる以上に、
要所要所で物凄く充実した音が響いて、それのせいで(御陰で?)、
全体がやたらとスケールの大きな演奏になっていた。

『舟歌』など、出だしから盛り上がり方まで、バラードか何かみたいで、
ゴンドラでなく、鋼鉄の巨大船にエンジンを搭載していそうな重厚感だった
(さすがにエンジンはふかしていなかった感じは、したけど・笑)。
見える景色も巨大な滝壺があったり、渦潮がとぐろ巻いていたり、
航海のコースも急流下りがあったっぽかった。

私は、まっとうにショパンを聴かされるとシンドくなるので、
きょうなど、始まる前は、引きずり込まれないように注意して聴こう、
と思っていたのに、ゴルラッチのショパンは普通ではなかった。
「ショパン」だとこちらが思うかどうか以前に、
ゴルラッチが面白いことをするので、客席にいても愉快で仕方がない、
という気分になって、どんどん次が聴きたくなった。

後半は作品番号の大きいマズルカと、バラード2番、スケルツォ2番で、
選曲次第では可憐な音と豪快な音との起伏がとても活かされるとも感じた。
きょうは弾かなかったが、バラード4番なんかも
かなり良い感じで行けるのではないかなと想像させられた。
アンコールの三曲目になって『英雄ポロネーズ』を弾きだしたときには、
「若いって凄いわ~」とつくづく思った(笑)。
一気!一気!でさんざん皆を盛り上げてくれた挙げ句に
とうとう巨大ジョッキ持って出てきたみたいで(笑)。

優しげな外見なのに、ゴルラッチの呼吸音はポゴレリチに迫る見事さで、
誰か客席で爆睡しているヤツがいるのかと思ったら、本人の鼻息だった(爆)。
これだけ堂々とがっつり弾けるのだから、次回は是非、
ベートーヴェンの後期ソナタとか、ラフマニノフ『絵画的練習曲集』あたりを
弾いてくれるといいなあと思っている。