頸がん予防ワクチン公費助成、私なら不要と考える | 転妻よしこの道楽日記

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子宮頸がん ワクチンで予防実現 高額費用…公費助成求める声(産経ニュース)

私は医療ヲタなので、医事関係の報道に対しては
「なるほど!それは怖い、大変なことだ!早くなんとかせねば!」
と素直に反応することが、とても少ない。
拙ブログを細やかに読んで下さっている方がいらっしゃるなら、
去年の新型インフルエンザ騒動のとき、私がどれほど厚労省や各種報道を
バカにした態度だったか(爆)記憶して下さっている方もあると思う。
『従来型インフルと大差ない。マスク?検疫?効果ないやろ。
結局、罹るときは罹ってなおるしかない、重症ならタミフル。
焦ってワクチンなんか受けんでも』
と私は当時、恐れげもなく大きな声で言い暮らしていて、
こんな人間に限って新型インフルで死んで「ざまぁ」と言われるだろう、
などと、ワザと、ここに書いたことを覚えている。

そんなヒネた私が最近賛同できずにいるのは、
子宮頸がん予防ワクチンの『公費助成』の話題だ。
『これさえ打っておけば子宮頸がんにかからなくて済む。
高額なワクチン費用(約半年間で三回接種・ひとりあたり計5~8万円)を
是非、政府で補助して欲しい、場合によっては公費で全額負担を!』、
……というのが各種団体や活動家の主張で、
それに応え、この件を参院選公約の目玉のひとつにしている政党もあるようだ。

私は、別段、支持政党絡みでどうこう言う気は無いのだが、
純粋に、費用対効果の面から、頸がんワクチンの公費補助には反対だ。
国が豊かで、いくらでも理想を追求し予算を割ける状況なのならともかく、
恩恵を受ける人が数万人にひとり以下の割合ではないかという頸がんワクチンには、
今急いで接種の公費補助まで実現させるほどの値打ちは無い、と考えているからだ。

私なりに検索等を試みた範囲で知り得たことが正しいならば、
まず『頸がんワクチンを打てば子宮頸がんに罹らない』とは言えず、
このワクチンは頸がんの原因ウィルスのすべてに効果があるわけではない。
頸がんはHPV(ヒト・パピローマウイルス)が最大の原因だと言われており、
HPVの種類はおよそ100ほどあるが、そのうちの16型・18型の感染が、
子宮頸がんの70%を占めているということがわかっている。
それで、今、話題になっている頸がんワクチンも、
主としてこの16型・18型の二種類を対象としている。
いかなるワクチンであれ、その効果が100%発揮されるとは期待できないし、
もとより今回のワクチンは30%の原因を最初から予防の対象外にしているので、
頸がんに関しては、接種を受けていても、子宮がん検診からは解放されない。

現在、日本の、子宮頸がんによる年齢調整死亡率は、
年度や資料にもよるが多くても2万人に1人となっている。
ということは『死亡』に関しては、2万人の女性に頸がんワクチンを打って、
漏れなく効果があったと仮定してさえ、ワクチンにより死亡を免れる人数は、
もともと頸がんで死ぬはずだった人の70%だから2万人中0.7人、
計算上「1人」にも達しないのだ。
残りの19999人は、ワクチン接種を受けようが受けまいが、死亡原因に関係がない。
予防接種の常として『うまく免疫がつかなかった』ケースが現実にはあるから、
発症原因の70%に有効という基準すら、厳密に言えば理想に過ぎない。

更に、免疫の持続年数については未知数だ。
リンクした記事は頸がんワクチンに対して好意的なことしか言っておらず、
『免疫は20年以上続くと推定』と最大に見積もった数字だけを載せているが、
医師により『5~6年』や『7~8年』という予測もあるし、
国立がんセンターのHPには
『予防効果がどのくらい持続するかについては、わかっていません』
と、とても正直なことが書いてある。
子宮頸がんの予防(国立がんセンター))
私がいちばん不安に思っているのは、
十代半ばで接種を受けて、30歳過ぎに結婚するとなった場合、
とっくに免疫が切れている、という可能性についてだ。
ワクチンで本気で予防するつもりであれば、追加接種は必須ではないのだろうか。
これまでのところ、そのあたりを詳述した資料には出会えてない。

ワクチンそのものについて、害が大きい、或いは無駄だという全否定はしないし、
効果の面に期待して接種を希望する、というのは個人の自由だと思うのだが、
現状のかたちで公費で補助してまで国民に普及させる必要性を
私は感じないと言っているのだ。
性別年齢問わず年に1000万人が罹るインフルエンザの予防接種なら、
予防効果が期待できる人数もそれだけ多く、まだマシだろう。
それに仮に型がハズレでも、一回3000円程度だから値段も知れている。
しかし頸がんは、最初から恩恵を見込める人数が非常に少ないし、
費用も桁違いにかかりすぎると思う。

11~14歳から接種対象年齢になるということだが、
常識的に、100%安全なワクチンは存在しないだろう、と考えると、
現時点の私には、期待できる恩恵のほうが少なすぎると感じられる。
ワクチンを打った安心感から、頸がん検診が軽視されるようになろうものなら、
むしろ本末転倒ではないかという心配さえしている。
私は保護者としては今のところ、娘にとって、
このワクチンが急いで受けるほど価値のあるものだとは考えていない。