日本人の有望な力士が見当たらなくなって以来、
早晩、大相撲はオシマイになるんだな、とは思っていたが、
こうしてマスコミが、こぞって連日こと細かに
相撲界の裏事情をあげつらうのを見ていると、
いよいよ、人為的に国技としての大相撲を「終了」させようという、
大きな意志が働いているということかな、と勘ぐりたくなってしまう。
今まで、大相撲の賭博に関して、微に入り細を穿って報道したり、
文字にして取り上げたことはなかったかもしれないが、
相撲というのがそんなに「清く正しい」世界ではなかろう、
ということくらい、ちょっと興行というものを知っているヒトなら、
容易に想像がついていたはずだと私は思う。
少なくとも私は若い頃から、別に裏話など具体的に聞かなくても、
タニマチがいるという時点でアウトだろ(苦笑)、と思っていた。
ジャーナリズムの人々が、大相撲の裏の様相を、
最近初めて知ったとは私には到底思えない。
田舎の女学生にさえ想像がついていたことに関して、
報道に携わり、知識も手段も情報網も持っている人たちが、
長い間、全く無知であったなんてあり得ない。
清濁併せ飲む、じゃないが、
オトナの事情がそれはそれは様々にあるだろうということを、
観戦者でさえも、言われなくともちゃんと飲み込んだ上で、
かつての相撲の興行は成り立っていたと私は思うし、
そうした裏の世界の話を詳細に報道して、
世の中の一般人を怒らせたりガッカリさせたりしたところで、
なんの益にもならない、という判断が以前はあったはずだ。
しかし今は、それを取り上げて騒ぎにするメリットのほうが
なんらかの事情で大きくなったのだろうと思う。
その、『なんらかの事情』=『なぜ今、わざわざ言い出したのか』、
ということのほうに、私は大変興味を持っている。
いずれにしても、大相撲は一旦終わらなくてはならない時期に
来ているということだと思う。
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