主人が肩が凝って困るというので、今朝、揉んであげた。
首の付け根から肩に向かって触れていくと、
左側が顕著に、筋のように硬くなっている箇所があり、そこを押すと、
「うぅぅぅ~、キくぅぅぅぅ~、くはぁぁぁぁ~」
と、主人は悶絶していた。
転妻「くっ、これ、やってると」
転夫「くぅぅ?」
転妻「結構、力、が、要るから、」
転夫「・・・ぅぅ」
転妻「だっちょーになりそうな、気がして」
転夫「!?」
という、以前にもしたことのある会話のあと、無事に肩もみが終わった。
それから、主人は伸びてきた髪を撫でながら、
「ああもう、なんかうっとうしいよなあ。髪も切りたい」
と言った。そして、
転夫「もう前髪が、どうにもならん。かと言うて、バリカンで何ミリ、
みたいな苅り方したら、髪のないとこがまるわかりになって
ワシの頭、月代(さかやき)になってしまうし」
と、これまた過去数年間、繰り返された話を、また、した。
この問題は、数年来、結論が出ないままなのだ。
三十代から生え際の魔術師として活躍して来たころもんも、
さすがに限界が来て久しく、最近は、ぱらりぱらりと垂れる前髪を
どうやってもまとめることができず、苦労をしているのだった。
転夫「いっそ、スキンヘッドにしたろうかな」
転妻「いいんでない?」
転夫「そう思うか?」
転妻「そしたら、今こそ、頭ツルツルにして、
後頭部に思いっきり、サロンシップ貼って寝るんだよ」
転夫「おおおおお!」
転妻「効きそうやろ?」
肩凝りの原因は、多くの場合、肩そのものだけではなく、
パソコンや読書などのために眼精疲労が重なっているのだ。
私は肩凝りや頭痛を感じるとき、ほとんどは後頭部が重くて、
ここに鍼を立てるか、湿布薬をぺったり貼り付けるかしたら、
どんなにか気持ちが良いだろうなあと、いつも想像している。
転妻「私も、もうちょい、おばーさんになったら、
いっそ全部剃ろうかと思うねん。ほんで、頭に湿布貼んの。
こめかみに膏薬貼るより、よっぽど、そっちのほうが夢やねん」
転夫「うむうむ」
転妻「だけど、みんなビックリするやろね」
転夫「いいんでないか?外行くときはカツラかぶりゃ」
転妻「それ、ありやね」
カタギに見えない転夫に、肥満した尼な転妻。
ボーイフレンドを家に連れて来られないと言って、
娘が、泣くであろう。