ファンクラブでも大もうけする嵐(リアルライブ)
娘がなぜかジャニーズ系に走らないので、
我が家では「嵐」で騒ぎになることは今のところないのだが、
私自身、これまで様々なものに入れあげてきて、
各種ファンクラブや後援会に所属し、
自分でもチケット取りでは長年の苦労をして来ただけに、
この記事内容には違和感を覚える。
嵐やファンクラブそのものには、何の思い入れもないのだが、
私の感覚では、嵐ファンクラブが特にアコギなことをやっているとは思わない。
「1人4枚までしか申し込めず、抽選販売にもかかわらず、完全前払い制で、申し込み手数料という名目で500円を徴収される。でも、そんなシステムっていうのは、FCの会員になって初めて知らされた。昨年のツアーだと、FC会員のチケット代金は7000円で手数料500円だから、7500円払った」(20代のFC会員)
「チケットをとれなかったファンには後日、郵便払い出し証明書が送られてきて、返金手数料の700円を引いた形で返金されるが、チケットをとれなくて700円損をする仕組みはあまりにも不条理」(同)
申し込み枚数の制限は、チケットぴあのようなプレイガイドでさえあるし、
前払いも500円も700円も、『あまりにも不条理』どころか、
多くのFCで『普通』にやっていることだ。
チケットが取れたか取れなかったかではなく、
返金処理まで含めての、一連のチケット抽選過程に参加したことに対して、
申込者全員が手数料を払う、というのはFC的に当然だ。
だいたい、嵐のコンサートツアーともなれば、
ヘリや二階が売れ残るそのへんのチケットとはわけが違うのだ。
記事にもある通り、一般で取るのはとてつもない激戦だ。
敢えて自力で取るとしたら、本来どんなに苦労をせねばならないか。
予約開始当日に電話をかけまくる方法では太刀打ちできまいから、
窓口前で徹夜するか、代行を頼むか、オークションに賭けるか、
・・・といった方法になるが、どれも少なくないリスクを伴う。
努力しようがお金を払おうが、カス席一枚さえ取れない可能性だって高い。
どのプレイガイドがどのあたりの席を何枚持っているかは、
ジャンルによっては、知っている人は知っている情報だが、
トップシークレットのひとつだからおいそれとは教えて貰えないし、
「神の手」を持つオペレーターがどの窓口にいるかを知らなければ、
幾晩徹夜しようが、入力作業の段階で負けるから取れるものではない。
代行業者はピンキリだし、オークションは常に詐欺と隣り合わせだ。
その点、公認FCは一応の信頼がおける。かかる費用も明白だ。
FCに500円なり700円なりをよぶんに払うことで、
「労せずしてチケットを手に入れる可能性」を買った、と私なら考える。
可能性を買っただけだから、必ず成果が伴うとは限らないが、
ほかにどこを探しても「確実」「安価」な方法など存在しないのだから、
この数百円は私の側から言えば純然たる「投資」だ。
戻って来なくてモトモトだ。
また、FC業務という観点から言うなら、
抽選だって返金だって、そもそもタダでできる作業ではない。
嵐ファンクラブは、まさか善意のボランティアでは無いだろう。
入会金も年会費も払っているのに、と思うかもしれないが、
会員証配付や会報作成、グッズ制作、イベント企画や告知だって
どれも通信費や制作費や人件費が既にかかっているのだ。
境遇によってはライブに行かない・チケット申し込みをしない会員だっているだろうから
抽選・返金などチケット関連の世話になった人間だけが、それ用の手数料を払う、
というのはあり得べき発想だろう。
それでも、このシステムや700円が「損」「不条理」としか考えられないなら、
FCに向かって自分の希望通りに変わって欲しいと望むのではなく、
FCに期待するのは情報提供やグッズ販売、イベント関係と割り切り、
チケットは、体を張るなりお金を積むなりして、
自力で一般発売に参戦すれば良いことだ。
嵐ファンクラブあたりは、会員の行動の自由までは制限しないだろう。
多分、これまた結構多くのFCで、
「新入会の会員には比較的良席を割り当てる」
ということが行われていると思うので(←注:宝塚はこの限りではない)、
その時期だけFCに頼ってみて、ハズレが多くなったら、
あとは基本的に自力ゲットで行く、と考えるのも、
ひとつの方法ではあると私は思っている。
どちみち、チケットが手に入らない状況は同じなのだから、
金額やリスクを天秤にかけ、自分の納得感を第一の尺度にすれば良い。
いずれにしても、人気公演のチケットを手に入れるには、
気力・体力・知力・金力・情報収集力・忍耐力、
それに時間と人脈が、限りなく必要だ。