我が家の洗濯機の、クズ取りフィルターが、虫の息だ。
もともとついていた布フィルター部分は、とっくの昔に破れて、
縫って繕ったが、しばらくして、あまり無惨になったので捨てて、
使い捨ての替えフィルターを生協で購入して使っていた。
その後、今度は、替えフィルターを取り付けていた枠部分にヒビが入り、
それを補修し、当座はなんとかなっているようだったのだが、
最近、あまりにもしょっちゅう外れるので、今朝よくよく見たら、
もう、枠全体が歪んで、へなへなになり、
どうにでも曲げられるくらいに弱っていた。
つまり、クズ取りフィルターの態をなさない状態だったのだ。
それで、一体この洗濯機は、いつ買ったのだろうと考えてみたのだが。
どうやら、松江で、娘が1歳か2歳前のとき、買ったきりだったようだ。
あのときは、欲しくて買い換えたのではなく、当時持っていたのが壊れて、
娘のオシメやら肌着やらの洗濯が瞬く間に山積みになったので、
寒い中、近所のコインランドリーに通いつつ、
電器屋さんをせかして持って来て貰ったものだった。
あれから、この洗濯機は、神戸、今治、広島の官舎旧棟と新棟、
そしてマンション、と随分長い間、私と洗濯をともにしてくれた。
そういえば、今治の官舎は、排水が呆れるほど遅かったので、
しばしば、この洗濯機の周囲は、洗濯水に浸かったものだった
(それでも「洗濯機置き場」があっただけ、官舎としてはマシだった)。
あの官舎では、洗濯するときには、よく具合を見ながら、
床に溢れないうちに排水を途中で一旦止めて、
水が逆流して来なくなったら、また少し排水を再開する、
ということを、繰り返さなければならなかった。
それじゃ全自動洗濯機じゃないだろーが!と腹立たしかった。
私は初め、一体全体、前の住人は何を詰まらせたのだ!?
と頭に来て、入居してすぐ「暮らし安心クラ○アン」を呼んだが、
「詰まっているようではない。しかし清掃パイプが途中までしか入らない。
この建物の排水設備の、根本的な設計ミスとしか思われない」
というのが判明しただけだった。
・・・ああ、官舎というのはどうしてこうヒドい思い出ばかりなのだろう。
この洗濯機は、そういう不幸な日々のことも知っているヤツなのだ。
しかしまさかフィルターが先にイカれるとは思ってもいなかった。
前の洗濯機は、脱水が全くできない、という壊れ方をしたのだが、
今の洗濯機は「洗い」も「すすぎ」も「脱水」もちゃんと出来る。
とりあえず明日、水面に浮かべて使うクズ取りを買って来ようと思っている。
フィルターさえあれば、というか、それを取り付ける枠さえあれば、
まだこの洗濯機は充分に使用に耐えるのだ。
が、品物が古いだけに、多分、そういう部品だけを取り寄せる、
というのは難しいだろうと思う。
主人は、『買うたら?』と言ってくれているので、
この際、洗濯機を買い直す、というのもアリなのだが、
しかし、安い買い物ではないので、同じ金額を出すのなら、
私は、洗濯機でないモノが欲しいんだよなぁ。いろいろと(殴)。