私は不思議でたまらない。
たった一部屋で生活しているのに、
どうして、ものが次々となくなるのか。
ポゴレリチ情報ブログのほうで書いたように、
先日亡くなったスルタノフ氏に私は懐かしい思い出があり、
ここ数日、私はしみじみと彼のことを偲んでいて、
ふと今朝、彼の演奏を久しぶりに聴いてみよう、と思い立った。
私は確か、90年代に出たCDを、何枚か持っていた筈だ。
若い演奏家だからこれからいくらでも聴けると思い、
私は彼のCDをそれほど躍起になって集めていた訳ではなかった。
それなのに、こんな、早すぎる別れが来ようとは。
しまった、もっともっと聴いておけば良かった。
来日公演だって何度もあったのに。
やはり何事も、一期一会だと肝に銘じておくべきだった。
などと思いながら、ゆっくりと探し始めたのだが。
これが大変なことだった。とにかく見つからないのだ。
ないわけがない。というか、探す場所なんか、ほかにあるわけがない。
この超狭い官舎で、私はたった一部屋しか使っていないのだから。
主人の部屋にわざわざスルタノフのCDを置きに行く筈がないし、
あるとしたら、娘と私がいつもうだうだしている和室ひとつだけだ。
そして、この部屋にはろくな家具もない。
仕方がないから、部屋の中にある引き出しを全部開け、
本棚もスミからスミまで見て、文字通りしらみつぶしに探した。
そうしたら、出てきたのだ、ファントムのDVDが(爆)。
いや実は私は、先々月くらいから、宙組ファントムが見たくて、
なのにいくら探してもDVDがみつからないので、
我ながらおかしい、おかしいと思っていたのだった。
今と同じ理屈で、こんな狭い家の一部屋限りの生活で、
どうしてDVDなどどというわかりやすいものが忽然と消えるのか、
私にはどうしても理解できなかった。
私はそのDVDを今度こそなくさないように机の上に置いてから、
そうだ、スルタノフのはカセットも持っていた筈だ、
とまた別のことを思い出した。
よし、それじゃカセットのほうを探そう。
これならCDよりもっと数が限られるから、見つけやすいかも。
それでまた私は、日頃カセット類を入れているボックスを開け、
中を全部出してみたが、おかしなことに、またまた、無かった。
クレーメルの昔の演奏とか、FMから録音したいろんなものとか、
掘り出しものは意外と出てきたのだが、
思い描いたスルタノフのカセットだけが、ない。
と、思ったら。
あったのだ、最初探していた、スルタノフのCDが、3枚。
おおお、凄い!と涙が出そうなほど感激して、
CDケースを開けてみたら、そのうちのひとつはなぜか、
中身だけホルヘ・ボレットで(爆)、
すると、ボレットのCDケースがあれば、中身はスルタノフだと思うのだが、
そういうものは見あたらず、私は、自分の管理の悪さがイヤになった。
が、とにかくあとの二枚は、紛れもなくスルタノフだった。良かった(T.T)。
うぅむ。
結局、今探している最中のものは決して出てこなくて、
新しい探し物をしていると、それ以前に探していたもののほうが、
ひょっこりと出て来る、という仕組みらしい。
だったら、私が次に何か探すことになったとき、
きっと、スルタノフのカセットが、出て来るのだな(^_^;)。
佐藤愛子先生がいつかお書きになっていたように、
モノが蒸発したように消えるのは、やはり狐霊の仕業なのかしらん。
(責任転嫁せんと、まずは整理整頓しなさい↑)
ちなみに、きょう発見したスルタノフのCDは、
『ロシア3大ピアノ・ソナタ集』
(90年11月・92年2月録音)
ラフマニノフ2番・プロコフィエフ7番・スクリアビン5番
『21世紀のピアニストたち2---アレクセイ・スルタノフ』
(96年3月4月録音)
ショパン(夜想曲13番・幻想即興曲・前奏曲集20番~24番)
スクリアビン(ソナタ5番)
ラフマニノフ(ソナタ2番)
追記:あれから、娘の学校の夏休みプール監視当番表を
探していたら、今度は、スルタノフの3枚のCDのうちの最後の1枚を
娘のビデオの山の中から発見した。これで、3枚とも揃った訳だ。
『スルタノフ・ショパンリサイタル』
(91年8月録音)
スケルツォ1~4番
ポロネーズ6番
バラード4番
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ