変な電話があった。
こちらの名前も確かめず、いきなり、
「○○から聞いたんですけど、××の△△が亡くなったそうですよ」
と言う。
うちの自宅番号は電話帳に載せていないし、
私は受話器をあげたときに絶対に名乗らないので、
普通なら、相手のほうが「誰某さんのお宅ですか」と言うものだが、
この人はいきなり用件から入った。
それも変だが、それ以上に、内容がどうかしている。
その、××の△△、というのは一体全体、誰だ。
××は名字か地名か屋号か。全然聞いたことない名前だが。
私の父は凄い田舎の、一応は本家の長男なので、
確かに、親類はやたらと多い。
祖父母の兄弟姉妹とか、それらの嫁ぎ先とか、
父自身の姉や弟の関連とか、祖父の先妻(!)の関係とか。
私が把握していない親戚がいてそこで不幸があった、
という可能性も、皆無ではない。
が、私はとにかく転居の激しい人間だ。
本家の○さんとこの長女のよしこちゃんは今どこに住んでいる、
などということを、私が知らないくらいの遠い親戚のほうで
きっちり調べて知っていてくれるとは到底思われない。
よって、この電話は、私には全く関係ない。
転妻「あのー、お間違えじゃないでしょうか」
相手「でも○○から言われて」
転妻「(○○も知らんが)何番におかけですか」
相手「22-×××××」
転妻「(5桁の番号ってありかよ(^_^;))
うちは22×-××××ですけど、合ってますか?」
相手「ええ。○○がそこに電話するようにと言うたので」
転妻「失礼ですが、お宅様は、どちら様でいらっしゃいますか」
相手「よしこの姉です」
・・・・・・・・・・・!!!!
わ~はっはっはっはっは!!!
私に生き別れの姉がいたんだと!!!!
40年生きてきて、初めて聞いたぞ!!!!
私は念のため主人にも確認した。
ナントカいう名前の親戚か知り合いがいるかどうか、と。
主人のほうは驚くほど係累が少ないので、
瞬時に、「おらん」で決着がついた。
転妻「どう考えてもお間違えだと思います」
相手「でも」
転妻「こちらは##の官舎です。
この番号はだいたい二年前から使用してますので、
それ以前の使用者の方のことでしたら、
こちらではわかりかねます。申し訳ございません」
相手「・・・すみませんでした・・・・・」
完全な間違い電話か、新手のサギか、真相はわからない。
にしても、「よしこの姉」は昨今まれに見る私的大ヒットであった。
ひとりっこの私にむかって、よくも、まあ。