そちらのエアコンが不良品かもしれないから点検に行く、
と、突然にメーカー側から連絡があった。
一部の製品のモーターに不都合のあったことがわかり、
場合によっては発火の恐れがあるので、
調べて部品の交換をさせて貰いたい、というのだった。
んなこと言ってサギじゃないのかね、と私は例によって疑った。
それで、念のためメーカー側に私からも連絡を取ってみたが、
話は確かで、うちのと同型のエアコンに不都合が発生した例があり、
同じ型番のものを購入した顧客に、念のため知らせて、
点検・整備に出向くようにしている最中だという。
やれやれ、ほんとだったのか。
っていうか。おい(^_^;。
我が家で、もう何ヶ月、使用して来たと思っているのだ。
よくぞ真夏の暑いときに火を噴かなかったものだな。
ということで、きょうの午後、約束通りの時間に、
愛想の良いおじさんと、仏頂面のおにーさんのペアが来た。
「このところ、暖かくて、ええですなあ」
などと、ニコニコと話をしているおじさんを尻目に、
おにーさんは無言で脚立に登って作業にかかった。
彼は、手早く、ばき、とエアコンのフタを外し、
「奥さん、これ」
と、ぶっきらぼうに、私にくれた。
死ぬほどホコリまみれだった。
愛想おじさんと一緒に、私はそいつに掃除機をかけた。
かけている最中に、おにーさんは更に、
「これも」
と、外したフィルターを押しつけるようにくれた。
目を背けたくなるほどホコリまみれだった。
私とおじさん(←なぜか)が懸命に作業していると、
おにーさんは、エアコンから何か大きな部品を外し、
それを脇に抱えて、玄関に向かった。
そして我々の横を通りながら、彼はボソっと、
「簡単には落ちんでしょう」
と言った。
おじさんと私が手分けして、エアコンのフタとフィルターに
掃除機をかけおわり、完全ではないがかなりマシにした頃、
おにーさんが外から戻ってきて、また脚立に上がり、
ごとごとごととエアコンに何かを取り付けた。
それから、さっきと逆の順序で、
我々から受け取ったフィルターとフタを、取り付けた。
作業を完了すると、
「モーター、換えときましたから」
と、おにーさんは、リモコンを操作しながら確認した。
そして、ありがとうございましたと頭を下げる私に、
「たまには、掃除したほうがいいですよ」
と駄目押しの一言を残して、去って行った。
タダで、点検整備をして貰ったとも言えるし、
予想外な説教くらって予定外の掃除させられた、
とも言えるひとときだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この感覚は何かとても身に覚えがあるような気がして、
しばらく考えたのち、
私は俄に、舅に会いたくなった(爆)。