「いちばん高いケーキ」「モスクワの味」 | 転妻よしこの道楽日記

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昼に主人が帰ってきて言うことには
(この男は私が臥ていても昼食を家で取る)、
「知っとった?ル○デンってケーキ屋、今でもあるんと」。

『広島で 一番高い ケーキなのよ。
♪ル○デ~ン ルリ○~ン ルリルリ………ルリデ~○』

広島っ子なら、あのテレビCMについて、多分、誰でも記憶があるだろう。
私は神戸生まれだが、小学生の一時期からしばらく広島に住んだので、
あれを実際にテレビで観て知っている。
高価だということをミもフタもなく一番のウリにしていたので、
これ食べたい、とは到底、親には言い出せず、
ただCMを見て、とてつもないものを想像した日々だった。

結局、私は、実際に食する機会には恵まれず、その後再び他県のヒトになり、
一方、旧市内で育った主人のほうも、CMには心惹かれつつも、
「食いたい」とは言い出せないまま、やがて進学や就職で家を離れ、
以降、ル○デンとは縁のない生活を送って来たのだった。

だが、彼が先日、インターネットで検索したら、この店はちゃんと現存しているという!
主人はことのほか喜び、鼻息も荒く言った。

「一番高かろうがなんだろうが、所詮たかがケーキ。
 この際、決着つけたろーやないか!」

この遅れて来た「元・広島っ子」がルリ○ンに挑む日は、いつ!?
その首尾は如何に!?

ところで、コウモリのごとく、広島人でありながら関西人でもある私は、
もうひとつ、超ローカルなお菓子の思い出を持っている。
それは、関西人ならこれまた誰でも知っている、モスクワの味パルナス。

「♪ぐっと かみしめてごらん」
(私:「痛いな」「虫歯やろ」)
「♪ママの暖かい心が お口の中にしみ通るよ」
(私:「心だけかい」「お気持ちだけや」)

と、かつてくだらぬツッコミを入れつつ観ていた、あの懐かしいCM。
歌詞に出てくる「モスクワの味」を体験する機会はついに得られなかった。
だが思い出は強烈で、私は後にロシア語を勉強するようになったとき、
当時の刷り込みのせいで、モスクワ=パルナスという図式が頭にあり、
聖ワシーリ寺院の写真を見た途端「美味しそうやな」と反射的に思ったものだ。

残念ながら、パルナスは2002年7月に廃業してしまった。
こちらはもう、リベンジの機会はないのだ。
ああ、モスクワの味、ってどんなのだったんだろう。
その謎は永遠に解けない。復活きぼんぬ。