見てはいけない | 転妻よしこの道楽日記

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このところ、姑の食事介助は全部私がやっていて、
舅は「頼むわ」と言って外で煙草を喫っていることが多くなった。
それはまるで、「僕が世話する!全部する!」と言い張って、
可愛いわんわんをおうちに連れて来たのは良いが、
結局、部活や塾で疲れてしまい、毎日の散歩はお母さんの役目になっちゃった、
……みたいな感じがして仕方がない(^_^;。
ま、いいんだよ、わんわん毎日ご機嫌だし、僕ちゃんも嬉しそうだからね。

姑の食事介助は、実はとてもラクな仕事なので、私は今のところはなんともない。
正直言って、日々の介護の中では、かなり好きな仕事だ(^_^;。
なにより、姑は好き嫌いも言わず、よく食べてくれるのが有り難い。
献立はお粥と、1歳児前後の離乳食・幼児食程度のおかずにしているが、
全介助とはいえ、良いペースで、ほぼ、問題なく食べられる。

問題があるのは、例によって会話のほうだ。
姑は発音がはっきりしないことがあるので、
私はこれまで、彼女の指さしや、視線の行く先などを頼りに、
話題が何なのか判断していることがよくあったのだが、
私の基本方針は、残念ながら誤りであったことが、きょう、偶然わかった。

姑は、今夜の夕食の途中で、箪笥を指さしながら、突如、眉をひそめた。

姑「おかしいねえ」
私「え。箪笥に、何か、ありましたか」
姑「(箪笥と私を交互に見ながら)****は、高いね」
私「何が、高いんですか?」
姑「カーテン」

しばらくすると、今度は、姑は、じっと、急須を見つめた。
それが、かなり真剣な目つきだった。

私「お茶、飲まれますか?」
姑「(さえぎって)私はね」
私「は」
姑「カレイ、アゲヨウカ!」
私「はい(^_^;?」
姑「(急須を凝視しながら)カレイ、揚げようか!?」
私「夕食にですか?」
姑「ええ!」
私「そ、それも、いいかもしれませんね」

『カーテンは高価である』
『夕食にカレイを揚げるのはどうだろうか』
いずれも、わかってみれば全然たいした話ではなかった。
「そうですね~」でも済んでしまうくらい、気軽な話題だった。
それを、箪笥を指さし、急須を凝視したうえで言われたもんだから、
私は混乱したのだ。

通常、ボディ・ランゲージは、口頭の言語表現を補うものとして有効だが、
姑の場合、オーラル・コミュニケーションを攪乱する要素として、
無意識的に導入されていたのであった。