九億円 | 転妻よしこの道楽日記

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おばーちゃんは入院生活が続いていて、前のように私と喋る機会が少ないし、
おじーちゃんはおじーちゃんで、やはり寂しいのか家にいてもおとなしいし、
主人は基本的にはいつでもオモロいが、仕事仕事であまり家に居ないし、
小さい頃は人間離れして可笑しかった娘も、成長してマトモに近づいて来たし、
要するに何が言いたいかというと、
このところ、誰もブっとんだことを言って私を笑わせてくれないので、
手応えのない毎日になってしまい、つまらない、ということなのだ。

と私が言ったら、主人は考え込んだ。

夫「そうだなぁ。十億円くらい入ったら、俺、仕事やめてもいいけど」
私「それで家に居て、笑わせてくれると?(それもチトうっとーしいかも・殴)」
夫「うん。たぶん」
私「でも途方もない金額だね。もうちょっと、こう、奥ゆかしく、やれないかな」
夫「十億円って高いか?」
私「そもそも、どっから出てきた金額なのかね」
夫「じゃあ、下げる」
私「もうちょっと現実的にだな」
夫「九億円でもいい」
私「………(^_^;」

九億円入ったとして、生活費を除いたあと、まだ残るであろう大部分の資産で、
いったい何をしたいのか尋ねてみると、主人はまた考え込んだ。

夫「えーと。まず、家、買って~」
私「バリアフリーとかなんとかって凝ったって、
 うちの家族の人数じゃ、部屋数なんか知れてるし、豪邸要らないし、
 大理石のマントルピースとか純金製の洗面所シンク、
 っていう趣味もないから、ま、行っても何千万単位の話じゃないの?」
夫「それから、フランス料理のフルコース食って~」
私「毎日は無理だと思うよ」
夫「そいで~、ファーストクラス乗って、おフランス行って、ルーブル見て……」

主人は言葉に詰まった。所詮、そんなもんだった。
だが私も人のことは笑えない。
主人の夢想話を聞きながら、私も自分なら何をしたいか考えたが、
まず思いついたことは、例の5万円のクロアチア語翻訳、
とりあえず九億円あればやってみるだろうなぁ、ということだった。