もしもし | 転妻よしこの道楽日記

転妻よしこの道楽日記

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夜、電話が鳴って、出たら先方が「○○さんですか」と違う名字を言った。
相手の言う電話番号は確かにうちのものだが、
今の持ち主は我が家であって、その人ではないから、
去年、引っ越してきてこの電話番号を貰ったばかりだ、と説明した。
先方はそれで納得してくれたので、
どうやら、前の持ち主宛てに、かけてきた人だったようだ。
どこへ引っ越しても、その後1年くらいは、よくこの手の間違い電話がある。

私は今までの人生で11回引っ越しているので、
電話もその都度変わったのだが、私が今でも強烈に記憶しているのが、
昭和40年代に、神戸から広島に来たときだった。
当時、広島の僻村にあった我が家一帯は、電話が普及したばかりだった。
そのときの電話機にはダイヤルが無く、受話器を上げると交換手が出て、
通話を申し込んでつないで貰う、というやり方だった。
この電話の形状は、いわゆる黒電話だったが、
ダイヤルのあるべき部分は格子状のスピーカーになっていて、
そこから、農協の放送が時々流れた。
大抵、集会の案内とか、どこそこの誰某が亡くなったので葬儀は何日、
みたいな内容だったと思う。

そのあと、数年で、ダイヤル式電話になった。
が、これが「農集」、正式には「農村集団自動電話」というヤツで、
ひとつの回線を周囲の数軒の家が共有して使う方式だった。
仲間の家が使っているときには、それが終わるまで他の者は使えない。
他家の迷惑を考えるなら長電話は御法度だった。
それだけではなく、電話しようかと受話器を上げたとき、
同じ回線のよその家が使用中ならば、その通話が筒抜けだった。
つまり、自分が通話中にも、盗聴(!)される可能性が常にあった訳だ。

その後も、電話にはいろいろあったのだが、
実は、一度だけ、特筆すべき、とても良い電話に巡り会ったことがある。
もう時効だと思うから告白するのだが、それは転勤で神戸に住んだときだった。
下4桁が非常に美しく整った番号で、これがなぜか、
「某チケット○あ」に開始ジャストに必ずかかる電話だったのだ!
当時、毎日のようにかかってきた間違い電話から察するに、
この番号は震災前に、某デパートの某セクションの番号だったらしかった。
しかし、我が家は住宅用回線として契約していた筈だがな?

あの幸せをもたらす電話の謎は、とけないままだ。