姑はずっと入院している。
そもそも入院した当初は、痙攣発作をしずめる治療をしていて、
落ち着いたので退院してみますか、と言われたのが一週間ほど前だった。
その時点では、多少、嚥下困難はあるものの、
意識レベルもそれなりに保たれていて、状態は安定しているということだった。
それで、私が宙組観劇のために26日に留守をすることになっていたので、
病院側と相談して、その翌日の27日土曜日午前中に退院、と決めたのだが、
当日の朝になって、今度は38度の熱が出たということで、
病院から連絡が来て、退院が延期と決まった。
そのあたりから、姑は目を覚まさなくなってしまったのだ。
呼吸はもともと自発呼吸で安定しているし、熱も下がって来たので、
最初は強引に起こして食事をさせようとしたらしいのだが、
嚥下困難が甚だしく、そのうえ、日を追って完全な覚醒が出来なくなった。
見舞いに行くと、ときどき薄目を開けているように見えるときがあって、
声をかけてみるのだが、反応はしてくれない。
もう、あの「にっこり」は、無いのだろうか。
最後に「にっこり」したのは、いつだっただろう。
主治医の話では、脳の一部が(なんとかいう専門用語で言われた)、
今のところ、充分に働いていないと思われるので、
完全にもとに戻ることは難しいのではないか、ということだった。
しかしまだ断定は出来ないそうで、とにかく更に検査をするらしい。
それで、とりあえず、数日で退院、ということは望めなくなったので、
きょう、ケアマネさんからの勧めもあって、
レンタルしていた福祉用具を返却することになった。
そんなことをしたら帰るところがなくなってしまうみたいだし、
その部屋でひとりで寝起きする舅が寂しいのではと思い、
私はちょっと難色を示したのだが、
規則で、本人が居ないのにレンタルは続けられないことになっているから、
一旦引き取って消毒したあと、また、退院が決まったらすぐ搬入して貰えばいい、
とケアマネさんに諭されて(言われてみればそれはその通りだ(^_^;)、
きょうの夕方、業者さんに来て貰った。
ベッド、サイドテーブル、リフト、車椅子、など、
運び出されるのは、あっという間だった。
急に、部屋ががらんとして、広くなり過ぎて、困った。
私がすると言ったのを断って、舅がひとりで、掃除機をかけていた。