20日土曜小倉10R、戸畑特別でゼアズノープレイスが出走しました。


昨年末のヤングジョッキーズファイナルラウンドで4着になったあと、今年は芝の中長距離路線で頑張ってもらおうと考えていた馬でした。

関東馬にとっては出走回数を確保しやすい小倉開催で、ここで優先権(5着以内)を取れば他ブロックとはいえ戦いやすくなるので重要な今年初戦です。


もっとも、出走すること自体が難しいJRAで中長距離馬を用意できたこと自体が嬉しいことではあるのですが。




馬体重はプラマイゼロ。
前走+12kgで好走したので、輸送して減らなかったのは良いことです。




結果は3着!
11番人気でしたが良い競馬をしてくれました。
大外が嫌われての人気薄でしたが、勝浦騎手が道中は上手く抑えて折り合ってくれたおかげでしまいも末脚を伸ばすことができました。

JRAデビュー時は5着が最高でしたが、名古屋競馬場で2勝して再転入、5歳で初めて馬券対象になることができました。



いつも人気はないですが、芝ではほとんどのレースで1秒以内まで詰めてくる馬なので今のデキなら自信を持って見ることができます。
前走後、すぐに小倉に向かいたいところを年末年始短期放牧でひと息入れて疲れを抜けたのも大きかったと思います。

元々良いものを持っていた馬でしたが、的場先生としては蹄に納得がいかなかったようで昨年は蹄が生えるのを待って脚元をじっくり調整して貰いました。
成績向上の原因はこれが大きいです。





ゼアズノープレイスはアスカクリチャン産駒。
実は仔馬時代から評判は良かったのですが、血統がマイナーすぎて(笑)セリには出せず自分で競馬に使うと決めていました。

好きなアフリート系の種牡馬ですが、芝向きで晩成気味というのは正直今の時代に合いません。
もしこの馬を地方競馬で2歳の早い時期から使っていたら全く良さが出なかったと思います。

でも能力があります。
アスカクリチャン自身も芝の1200mでデビューして、2500mのアルゼンチン共和国杯を勝った馬です。

JRAは出走させるのが大変なのですが、芝の中長距離馬が生きる道としてはこれしかありません。
現実的なことを言えば、ゼアズノープレイスは今年5歳で収得賞金が200万円未満ですので出走手当は半額になります。
そのため数をどんどん使って手当でプラスにするという使い方はできなくなります。

それでもゼアズの良さを活かすには芝に拘るしかありません。
次走以降も一戦一戦が勝負です。



こちらはゼアズノープレイスの母ウィステリアカフナ。
姉カオリナイト(ペルーサ産駒でこちらはこちらでファンが結構います)なども切れる脚はあまりないのですがその代わりスタミナは豊富です。

ゼアズノープレイスは預託生産馬になりますので、繁殖牝馬所有者賞も貰えますのでありがたいですね。
使い方ひとつ、配合ひとつでJRAでも戦っていける仔ができるのであれこれ悩みながら使っていくのが楽しい繁殖です。

色々な種牡馬に目を向けていくことで発見もありますので、独自に研究(?)を続けたいと思います。