まもなく7月になり、馬主仲間や調教師ともいよいよセリが始まりますね〜という話題が増えてきました。
毎年その年のセリはどんな風にしようか、どこ用の馬をどの位仕入れようか、補助金の馬はどこで仕入れようかと目標を立てる作業は結構楽しくて好きです。
基本的に売るのも買うのもセリは大好きなので、この季節になるとワクワクするというのも純粋にありますが。
振り返ると今の2歳世代である2022年は、セリで6頭購入していました。
内訳としては、
サマーセール 3頭
トゥザグローリー牝200万円→エキュルイユ(高知)
カレンブラックヒル牝250万円→アンダラクリスタル(大井2戦)
サトノアラジン牝340万円→ジリオラ(金沢/石川県馬主協会補助)
セプテンバーセール 1頭
バトルプラン牝220万円→ピッケレジーナ(名古屋能力試験合格)
オータムセール 2頭
トゥザグローリー牝120万円→エザグランマ(門別4戦)
モーリス牝260万円→レシャルプジョーヌ(JRA美浦入厩)
というラインナップです。
全部牝馬で、一番高い馬でも340万円です。
こちらは石川県から35%補助を貰っています。
少し位は牡馬が欲しくなるところですが、昨年は育成が順調に進むようにレポジトリーに異常がなくサイズ的にもそこまで小さい馬は選ばない戦略で買い揃えました。
お陰さまで2歳4月までには全ての馬が北海道を出発し、早い馬はすでに数戦競馬を消化しています。
総じて計画通りに進めることができたと思います。
さて、今年はどんな仕入れにしましょうか。
①どこ用の馬を買うか
目標を立てる上でまずはどこの競馬場で使う馬を揃えるか考えます。
私の場合はJRAと地方と両方で考えるのですが、JRAは1〜2頭、あとは地方です。
今年は兵庫県馬主協会の補助が当たっていますので、兵庫用1頭は確定です。
JRAも1頭は欲しいので確定。
あとはどこの競馬場にするか。
毎年下ろしている門別は2歳の能力が測れるので2頭位は入れたいとして、今年下ろさなかった岩手、佐賀には流れ次第で丁度良いのが買えれば1頭ずつ、あとは南関東にどこと決めずに1頭。
合計すると7頭程度になります。
②予算配分
馬の値段は年々上がっているので選ぶのは大変ですが、それでも上手く買っていきたいと思います。
大体ですが、馬の値段はこんな感じになると予測します。
門別、岩手<佐賀<JRA<南関東<園田(補助)
JRAが一番にならない理由は、芝適性の馬を入れるためです。
近年の1歳セリは圧倒的にダート馬が高いですので、芝を狙って買うとそこまで高くなりません。
勿論セレクトやセレクションは例外です。
あくまでサマーセール以降の場合ですね。
門別競馬場が安いのはあまり見てくれを気にしないでやってくれるからです。
多少脚が曲がっていても山傷があっても怖がらずに扱ってくれる競馬場です。
難しいのは兵庫県の補助金です。
折角なら楽しめる馬を買いたいところなのですが、あまり気合いを入れて馬体の良い馬を選ぶとかち合って競り上がります。
サマーでサイズに妥協しないレベルの良さげな牝馬を300〜450万円のレンジで買いたいと思います。これなら恐らく可能です。
今年の新馬戦を見ていると佐賀あたりも大分早くに頭数が集まるようになってきました。
早期デビューさせたい場合、馬が出来ていないのに早くに入厩させてしまうというのは上手くいきません。
育成の過程で自然に壁に当たることなく課題をクリアしてくる馬が出てきますので、それを然るべき時期に競馬場に運んでやります。
小学生のプールで毎回何だかんだで進級していくような子のイメージです。
理想は能力から競馬1〜2戦を夏前に経験させて夏休みをしっかり取らせることです。
上を目指せる馬は2歳の競馬を5戦前後に留めてやると良いと思っています。
とこんな感じで大枠の計画は立て始めています。
またサマーセールのカタログが到着する頃、具体的に詰めていきたいと思います。